早期離職の防止、具体的な対策とは?

早期離職の防止、具体的な対策とは?

早期離職防止具体的な対策を説明しました。何を行うのか詳しく知たい方は、ぜひご覧ください。早期離職を防ぐための具体策を、重要なポイントに絞って解説しています。

早期離職の防止で、具体的な対策が重要な理由とは?

早期離職の防止は、当然ですが思っているだけでは実現しません。当然ですが、何らかの対策を行わないと減らすことは不可能です。少なくとも、放っておいて勝手に解決することはまずないといえるでしょう。

そこで、早期離職を防止するために何をすべきなのか、当塾の見解を具体的にお話しします。ただ、あまり細かいお話をしても分かりにくくなりますので、早期離職を防ぐ対策の本質について詳しく説明しました。

早期離職の防止、具体的な対策のポイントは5つある!

それでは、早期離職の防止に関して、具体的な対策のポイントを説明します。ポイントは5つありますので、すべてに目を通していただけると理解が深まります。

なぜ新人は辞めるのか? おさらいします。

最初に、早期離職の防止に関して、なぜ新人は辞めるのかをおさらいしておきます。というのも、原因が明確になっていないと対策のしようがないからです。原因を調べたところ、退職理由の上位5つの中に興味深いものがありました。

2位が『人間関係』で、3位が『仕事内容が合わない』というものでした。これらを分析した結果、どうやら「社会人になるための準備ができていないのではないか」という結論に達しました。そして、社会人基礎力をつけるための『塾』の必要性を感じました。

※ 以下のページで詳しく説明しています。

早期離職の防止にあたって、なぜ新人は辞めるのかを説明しました。早期離職の原因を知りたい方はご一読ください。現状を細かく分析しただけでなく、対策も導き出しています。

私たちがやるべきこととは?

私たちがやるべきこと

続いて、私たちがやるべきことについて説明します。早期離職者が社会人として不足していると思われる能力は次の2つです。

  • コミュニケーション能力
  • 考える力

つまり、最低でもこの2つの力をつけることができれば、早い段階での離職を防ぐことができると考えられます。いわゆる『社会人基礎力』と呼ばれる考え方に含まれており、当社が中心に据えている基本的な考え方です。

では、それぞれについてさらに詳しく見ていきましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力について説明すると、これはすべての場面で会話ができないという意味ではありません。年配者やお客様との会話が苦手であると捉えてください。なぜなら、学生時代はほとんど同年代の仲間としか会話していないと考えられるからです。

つまり、特定の相手とならスムーズに会話できるということです。そこで、具体例として次のような力をつけるべきでしょう。

  • 年配者との会話の糸口を見つけられるようにする。
  • いわゆる営業トークができるようになる。
  • 何か問いかけられた時のうまい切り返しができるようになる。

このような、いわゆる世間話ができるような基礎を身につけます。こうすることで、人間関係が少しでも円滑になるようにするわけです。

考える力

考える力は、「与えられる仕事を受け身でこなすだけ」になることを防ぐために、必要であると考えられます。例えば、以下のようなことを指します。

  • 社会人として最低限の知識を身につける。(例えば、日本地図を覚える。)
  • ロジカルに考える癖をつける。
  • どんなことにも疑問を持つようにする。

このように、学校で学んできたものとは違うことを身につけるべきでしょう。つまり、仕事が合わないと思う前に、自分を仕事に合わせられるようにするわけです。組織に属すると、自分がやりたくない仕事もやらなくてはいけないですから、必要な能力でしょう。

仕事にやりがいが持てるように、発想の転換をするわけですね。

どうやって社会人基礎力を身につけるのか?

社会人基礎力を身につける方法

社会人基礎力を身につけるためには、学校教育とは全く違ったやり方が必要になります。わかりやすくするために、当社が開講しているセミナーの特徴を例に挙げてみましょう。

  • 社会経験豊富な講師が指導。
  • 参考書に載っていないような内容の実践。
  • 少人数クラスで細かいところまで目が届く。

箇条書きで3つ挙げただけでは分かりにくいと思いますので、それぞれの理由について詳しく説明します。

社会経験豊富な講師が指導

当塾では、社会経験豊富な講師が指導しています。具体的には、定年まで勤め上げたシニア人材です。なぜシニアが講師をするのかといえば、『豊富な経験』に裏打ちされた説得力のある指導が可能だからです。

講師歴が長い方の場合は、確かに指導はうまいかもしれません。しかし、社会経験が不足しているために、教科書通りの説明しかできません。経験が足りないということは、実社会で鍛えられ洗練された知識ではありませんので、どうしても内容が薄くなってしまいます。

また、年配者との会話経験が少ない新社会人にとっては、シニアが講師であると非常に良い経験になるはずです。年上の人間との会話の仕方が、実践的に経験できるからです。

参考書に載っていないような内容の実践

参考書に載っていないような内容の実践も必要です。一般的な新人研修で実施される内容は、学問として整理されたものなので、非常に指導しやすい内容になっています。しかし、受け手の新人に役立つのかといえば、決してそうとは言えません。

なぜなら、当たり前のことを一通り説明して、時間つぶしにグループワークをさせるだけという、とても実践的とは言えない内容だからです。このような研修で、営業のポイント、報告書の書き方、話の引き出し方、コミュニケーションの取り方などが分かるでしょうか?

つまり、社会人として本当に必要となる知識を教えているとは思えません。やはり、受け手のことを真剣に考えるなら、教科書に載っていない内容の指導が必要でしょう。

少人数クラスで細かいところまで目が届く

少人数クラスで細かいところまで目が届く指導が必要です。なぜなら、理解度の向上を重視すべきだからです。教育は少人数で行い、学校のような形態(講師が教壇に立って指導を行う)は採らない方が良いと考えられます。

むしろ、座談会に近いようなやり方で、上から押し付けるのではなく講師と受講生が対話しながら学ぶほうが望ましいでしょう。つまり、受け身ではなく能動的に受講するようになってほしいわけです。厳しい社会を生き抜くためには、能動的な心構えが重要ですから。

また、少人数であれば個々の進度や理解度に合わせて授業が進められます。このやり方なら、すべての受講生の理解度を高めることが可能です。決して効率が良いとは言えないですが、早期離職者を少しでも減らすためには、必要なやり方でしょう。

教育修了後の人物像は?

教育修了後の人物像

では、教育修了後の人物像はどのようになるのでしょうか?

同僚や上司とうまくやっていける。

同僚や上司とうまくやっていける人になります。緊密にコミュニケーションをとれるようになるので、トラブルや悩みがあっても自分一人で抱え込むことが無く、相談して解決に当たれるようになるでしょう。

お客さんと会話ができる。

お客さんと会話ができるような人になります。特に営業を担当する場合は、お客さんの要望を引き出す必要があるので、非常に強力な武器になります。初対面のお客さんであっても会話がはずめば、楽しく仕事ができるでしょう。

社会人に必要な最低限の知識がある。

社会人に必要な最低限の知識がある人になります。仕事上これを知っていれば困らないし、恥をかくこともない知識が持てます。仕事上の指示を受けた場合も内容が理解できるので、動揺することなく積極的に対応できるようになるでしょう。

問題解決の能力がある。

問題解決の能力がある人になります。仕事の基本は、問題や課題を積極的に見つけて、それを解決していくことです。受け身でいる限り仕事は面白くないし、やる気も続きません。問題解決の能力があれば仕事で成果が出せるだけでなく、面白いと感じるでしょう。

社会人としてのセンス(社会人基礎力)がある。

社会人としてのセンス(社会人基礎力)がある人になります。これまで説明してきた4つの人物像は、社会人基礎力と呼ばれるものです。つまり、社会人基礎力があるということは、社会に出るための準備ができているということでもあるわけです。

早期離職の防止は、社会貢献にもつながります。

社会貢献

早期離職の防止は、社会貢献にもつながります。具体的には次の通りです。

社会的損失が減ります。

社会的損失を減らせます。早期離職者を減らすことができれば、若い就労人口を増加させることができますので年齢層のバランスが取れるだけでなく、経済が回り景気の向上が期待できます。また、働く人が増えれば税収が増えますし、社会保険の納入も増えます。

つまり、本人の働く場所の確保につながるだけでなく、社会的にも潤うわけです。

超高齢社会への対応。

超高齢社会への対応も可能です。シニア人材が教育に当たるということは、定年退職者の活躍の場ができるといえます。日本はすでに超高齢社会ですから、年配者が活躍できる点で社会的意義は大きいと考えられます。

人材育成ができる。

人材育成ができます。先ほどもお話ししましたが、現在の日本は超高齢社会ですので、後継者問題が浮き彫りになっています。しかし、シニア人材が新社会人に対して指導することで、これまで培ってきた技術や知識を若い人に受け渡すことができます。

したがって、高度な技術や知識を持った若い人材の育成ができるわけです。

まとめ:若者が安心して働けるようにすべきです!

いかがでしたでしょうか?

早期離職の防止で具体的な対策について説明しました。早期離職者を減らすために、新社会人に対して実践的な教育を実施することで、社会人基礎力を身につけることが重要です。また、講師はシニアが担当することで、より実践的な指導が行えるわけです。

繰り返しになりますが、早期離職者に不足しているのは社会人としての力、つまり『社会人基礎力』です。逆に言えば、社会人基礎力が身につけば早期離職を防ぐことができると考えられます。もちろん、就職先である会社の理解や対応が必要なのは言うまでもありません。

しかし、退職理由の上位に離職者側の問題が見受けられる以上、会社の対応にも限界が出てきてしまいます。若者が安心して働けるようにするには、会社側の理解と同時に、本人が社会人として必要な力を身につけることが、重要なのではないでしょうか。

以上、「早期離職の防止、具体的な対策とは?」と題して説明しました。