新卒が入社前に、知っておくべき心構えとは?

新卒が入社前に、知っておくべき心構えとは?

新卒が入社前に知っておくべき心構えを説明します。読者対象は、新卒で初めて社会人になる方です。社会経験に乏しい新卒が、入社前にどんなことを知っておくべきなのか、学生と社会人を比較して分かりやすく解説しています。

なぜ新卒は、入社前の心構えが重要なのか?

「新卒で入社するので心構えが知りたい」と感じたために、あなたはこのページをご覧になられていると思います。これから心構えについてお話ししますが、なぜ心構えについて知りたいのでしょうか? それは、学生から社会人に変わるからではないでしょうか。

つまり、就職は学生からの延長線上にあるのではなく、全く違うステージに立つ新しいスタートなのです。社会という新しい環境では学生時代の常識が通用しなくなるので、それに対応するための心構えが重要だと感じたのだと思います。

そこで、どのような心構えが必要なのか詳しくご紹介しましょう。

新卒が入社前に、知っておくべき心構えはコレです!

それでは、新卒が入社前に知っておくべき心構えをご紹介します。

新卒の入社とは何か?

最初に、新卒が入社するということを考えてみます。入社とは、会社に就職するということを指しますが、それは社会へ出るということでもあります。つまり新卒にとっての入社は、単に会社の一従業員になるというよりも、社会人になるという意味が強いでしょう。

したがって、アルバイトのように働いてお金をもらうだけでなく、社会の一員として仲間入りを果たすということを意識する必要があります。新卒が入社するということは、学生から社会人へと変わる節目になるわけですね。

「これからは学生ではなく、社会人として生きていく!」という決意表明のようなものが、必要だということを覚えておきましょう。

心構え1.学生ではなくなるということ

ここで、「学生ではなくなる」ということが何を意味するのか、確認しておきましょう。

学生ではなくなるということは、受け身ではなくなるということです。学校は、先生から与えられた課題を解いて点数が付くところですが、それがなくなります。成績という学力の評価がされなくなるということですね。課題を与えられること自体がなくなるわけです。

また、学生は成績が悪くても「頑張りなさい」と言われるだけです。成績が悪くてもそれは自分だけの問題ですから、学生は本人の責任がそんなに重くないといえるでしょう(よほど犯罪でも起こせば話は別ですが)。

このように、見方によっては学生はお客さんのような立場なのです。つまり学生ではなくなるということは、お客さんのようにサービスを受ける立場とはサヨナラとなります。このような観点が、心構えとして重要なポイントになりますよ。

社会人では何が変わるのか?

入社して社会人になると、何が学生時代と変わるのか見ていきましょう。すると、必要となる心構えが自動的に分かるはずです。

心構え2.社会人は責任が重くなる

仕事は、自分のためではなく会社やお客さんのためにするものなので、社会人は責任がとても重くなります。具体的に説明すると、ミスや失敗は簡単には処理できなくなります。社内で処理できる場合でも、始末書を提出する場合があります。

また、お客さんに損害を与えたときは、損害賠償の裁判になる場合もあります。学生時代は自分だけの問題の場合も多いですが、社会人では身内だけでなく取引相手(お客さん)も絡んできますので、責任の重さが変わってくるのです。

責任に押しつぶされてチャレンジしなくなるのは問題ですが、社会人になると学生時代とは比べ物にならないほどの重い責任を負うことは、ぜひ知っておいてください。

心構え3.社会人は自分勝手に行動できない

問題が発生した際に、自分だけの責任で解決できないのが社会人ですので、自分勝手に行動するわけにはいきません。例えば、何の連絡もなしに勝手に仕事を休んだり、私用を優先したりということは許されなくなるのです。

もちろん休むことはできますが、事前に連絡して別の人に代わってもらわないと、会社だけでなくお客さんにも迷惑をかけてしまいます。自分が休むと周りに迷惑がかかり、あなたの評価が大きく落ちることは間違いありません。

急病はやむを得ませんが、サボるなどということは言語道断ですので、ぜひ心構えとして覚えておいてください。

心構え4.社会人は自分で課題を見つける

社会人が学生と大きく違うのは、自分で課題(改善すべき点)を見つけるところでしょう。というのも、就職すると先生のような立場の人はいなくなりますので、与えられた課題を解くというやり方はほぼなくなります。なので、自分で課題を見つけて解決するのです。

別の言い方をすれば、待っていても何も始まらないということです。このような理由から、社会では指示待ち人間は非常に敬遠されます。積極的に自分で動いてくれない社会人は『使えない人』なのです。それでは、ロボットやAIと大して変わりませんから。

このように、入社したら課題を自ら見つけなくてはいけないということを心構えとして知っておきましょう。

心構え5.社会人はお手本になるべき

新卒で入社して社会人になったら、ぜひお手本になるよう心掛けてください。なぜなら、社会人は世の中すべての人から見られるからです。学生時代であれば、部活の後輩のお手本になることはあると思います。しかし、社会人は世の中のお手本なのです。

いわゆる、倫理や道徳といったものが社会人になると問われるのです。態度が悪かったり自分勝手なことをやっていると、本人の評価が下がるのはもちろんですが、会社にも迷惑が掛かります。「あんな社員のいる会社とは付き合いたくない」とお客さんに嫌われますから。

就職すると、どうしても給料や休暇などに目がいきがちですが、世の中のお手本になる行動をとらなくてはいけないという心構えを決して忘れないでください。

社会人基礎力を学ぶ

新卒が入社する時の心構えを説明してきましたが、具体的に「どうすれば学べるのか?」という問題があります。思っているだけでは何も解決しませんからね。そんな時は、経済産業省が提唱する社会人基礎力を学んでみてください。

これは、社会人が持っておくべき基本的な能力をまとめた、ある種の学問です。厳しい社会を生き抜くための能力ですので、きっと役に立ちます。3つの柱となる能力と、それらを細分化した12の要素からなりますので、かなり具体的です。

例えば今回説明した心構えには、主体性課題発見力状況把握力規律性などの能力要素が強く関係してきます。もし、心構えと言われてもピンとこないときは、社会人基礎力を学んでみてください。

まとめ

新卒が入社前に知っておくべき心構えを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

心構えは代表的なものを5つ挙げましたが、共通して言えることは「学生から社会人へと脱皮しなくてはいけない」ということです。学生時代に数多くのことを学んだと思いますが、社会人になるときには一旦リセットされて、一からスタートになるのが現実です。

そのことに気付き、生まれ変わるぐらいのつもりで新たなスタートを切ってほしいのです。就職はゴールではありません。そこを勘違いしないで、自分を社会人仕様に変貌させることが入社前の心構えであり、厳しい社会を生き抜く強力な力となります。

ぜひそこに気付いて、実際に動き出していただければ何よりです。

以上、新卒が入社前に知っておくべき心構えを説明いたしました。

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