マスクの効果について、新型コロナウイルスに有効なのか調べました。苦労して入手する価値はあるのかお知りになりたい方はご覧ください。効果だけでなく、正しい使い方や価格相場などについても触れました。
なぜマスクの効果を知ることが重要なのか?
新型コロナウイルスの蔓延で当塾も活動できない状態ですので、何かできないかと思いマスクに関する情報をまとめてみました。マスクは一時期入手が困難になり、価格も高騰しました。現在は出回り始めていますが、ほしい時にすぐ買えるわけではありません。
すると、「マスクは本当にウイルスに効果があるのか?」とか「実は苦労して手に入れるだけの効果は無いんじゃないか?」といった疑問が湧くのではないかと思います。不要であれば、苦労して高価なものを入手する必要はなくなりますから。
そこで、実際どうなのか調べましたので、参考にしていただければ幸いです。
マスクについて、知っておくべき7つのポイント!
それでは、マスクについて知っておくべきポイントをご紹介します。ポイントは7つありますので、ぜひ参考にしてください。
マスクにはどんな種類があるのか?
一口にマスクといってもいくつか種類がありますので、まずはどのようなものがあるのか整理しておきましょう。
不織布マスク
プリーツ(蛇腹)が付いているもので、素材は不織布(ふしょくふ)です。こちらは使い捨て式となっています。一般的に単価が安いマスクはこちらのものですね。
布マスク
布でできていて、ガーゼ等を重ねたものです。政府が日本の全世帯に2枚ずつ配るものがこのタイプで、洗うことで使いまわしができるとされています(素材に化学繊維を使ったものもありますね)。つまり、繰り返し使えるマスクです。
N95マスク
N95マスクは医療現場で使われるもので、高性能で高価なタイプです。こちらは特殊なマスクですから、一般人が簡単に入手できるものではないでしょう。
上記の点から、入手可能なマスクは『不織布マスク』と『布マスク』の2つということになります。続いてどの程度の効果があるのか見ていきましょう。
マスクはウイルスに対して効果的なのか?
果たして、マスクはウイルスに対して効果があるのでしょうか? 結論から言うと、多少の効果はあるといえるようです。ちょっとすっきりしない答えかもしれませんが、なぜそうなるのか順番に説明していきましょう。
飛沫を広げない効果が期待できる
新型コロナウイルスは、飛沫やエアロゾル(非常に細かい飛沫)で感染を広げるとされていますが、それはくしゃみや咳によって発生します。その際に、マスクをしていると広げてしまうことが防げるそうです。完ぺきではないようですが、効果は期待できるようですよ。
つまり、他人にウイルスをうつさないという効果が期待できるわけです。
飛沫を吸わない効果は多少ある
感染者がくしゃみや咳、あるいは会話によって飛沫を広げてしまった場合に、それを吸い込まないという効果は期待できそうです。ただし、布マスクの場合はエアロゾルほど細かいと吸ってしまう可能性があります。布の場合は限界が低いようですね。
不織布ならウイルスを繊維に引っ掛けるようです。なかでも、『メルトブローン』という素材をフィルターに使っている場合はより効果があるそうです。いわゆるサージカルマスクと呼ばれるタイプはこれですが、それでも完ぺきに濾過できるわけではありません。
飛沫を吸い込まない効果は素材を問わず多少あるものの、ウイルスのように微細なものを吸い込まないという効果は、不織布でも期待しているほどは無いかもしれません。
接触感染を抑えられる
なぜ、マスクなのに接触感染の話が出るのかというと、顔を触りにくくなるからです。いわゆる三密を避ければウイルスを吸い込みませんが、手に付着したウイルスを目・鼻・口から直接入れてしまうことを防げません。
人間は無意識のうちに顔を触ってしまうので、多くの感染ルートが、手で自ら粘膜を通してというパターンらしいんです。しかし、マスクをしていると物理的に触れないので、結果的に接触感染を抑えられるわけです。実は、これが最も期待できる効果でしょう。
マスクの正しい付け方とは?
ここで、マスクの正しい付け方をおさらいしておきます。というのも、付け方が間違っているとマスクの効力が半減する可能性があるからです。
1.マスクの向きをチェックする
まず、マスクの向きを確認します。布製の場合は見た目にわかりやすかったり、向き自体がない場合もありますが、不織布マスクの場合は向きがあります。
- ノーズワイヤー(鼻の形に調整できる部品)がある部分が『上』です
- プリーツが下向きになる方が『表』です
※片面に色が付いている場合がありますが、必ずしもそれが表ではないようです。
この2点を知っていると、ほぼすべての不織布マスクで向きが分かると思います(ただし、製品によっては違うようなので、パッケージに説明があれば従ってください)。
2.ノーズワイヤーを調節する(不織布マスクのみ)
不織布マスクの場合は、ノーズワイヤーを鼻の形に合わせて曲げましょう。できるだけぴったり合うように、多少時間をかけて調節してください。なぜなら、マスクそのものの能力が優れていても、隙間からウイルスを吸い込んだのでは意味がないからです。
調節の仕方ですが、マスクを頬骨のでっぱりのところぐらいに合わせて、ワイヤーの中央を谷折りしてから鼻の形に合わせて左右を山折りする感じです。実際に鼻に当ててぴったり合うように調整しましょう。
隙間なくジャストフィットさせることが目標です(なかなか難しいですけれどね)。
3.マスクを装着する
マスクのつけ方で共通しているのは、ゴムひもを耳にかけて装着するところです。ところで、鼻の穴が見える方を頻繁に見かけますが、意味がないのでやらないでください(息苦しいという気持ちはわかるんですが…)。
不織布マスクの場合は、プリーツを広げて頬骨から顎までを覆うようにしましょう。ワイヤーの調節がうまくできていれば、マスクが隙間なく鼻と口を覆うはずです。つまり、顔の大部分を覆って、眼だけが見えるような感じになると思います。
マスク装着後はどうするのが良い?
マスクを装着したら、なるべく触らないようにします。なぜなら、マスクにはウイルスや菌が付着している可能性が高いからです。ウイルスがフィルターに引っかかっているのですから、むやみに触ると手に付着してしまいかねません。
また、マスクには顔を触らないようにする目的もありますので、触る癖をつけてしまうと手についたウイルスを顔につけてしまうかもしれません。これではマスクがかえって感染源になりかねません。触るのはゴム紐だけにしましょう。
マスクはどれくらいの期間使えるのか?
諸説あるようですが、長くても1日が限度のようです。つまり、1日経ったら布マスクなら洗浄し、不織布マスクなら廃棄ということです。これは、ウイルスが付着している場合に、感染リスクを下げるための措置らしいです。
そうはいっても、マスクの予備が無くて、不織布マスクを長く使いたいという場合もあると思います。その場合は、3日ほど放置したものであれば再使用してもよいようです。数日も経つとウイルスは死滅するそうなので、やむを得ない場合はこうします。
ただし、内側は口が接触することを考えると衛生面の問題があるので、せいぜいで数回程度の再使用にとどめるべきだと思います。(でも、基本は1回で使い捨てですよ)
マスクを捨てるときの注意点とは?
マスクを捨てる際に注意すべき点は、以下の2点です
マスクの外し方
先ほど少し触れましたが、マスク本体には触れずにゴムひもを持って顔から外します。マスクにはウイルスが付着している可能性が高いからです。
マスクの捨て方
ひもを持ってマスクを外したら、そのままの状態で捨てます。なるべくなら蓋のあるごみ箱やごみ袋などに入れて、ウイルスが飛散しないようにした方が良いと思います。また、マスクを捨てた後は、念のため手を洗った方が良いかもしれませんね。
マスクの入手方法や価格相場とは?
マスクは入手しにくいばかりか、価格が高騰しています。そこで、入手方法や価格相場について自分の経験からポイントをご紹介します。
マスクの入手方法
マスクは、基本的にはドラッグストアやホームセンターなどで購入しますが、売り切れている場合が少なくないと思います。自治体によっては購入券が配られる場合もありますが、入手が困難な場合はネット通販が有効です。
ただし、注意すべきは詐欺です。某大手のインターネットショッピングモールでも、詐欺と思われるような販売店が見受けられました。私の判別ポイントは、マスク以外の商品が購入できる状態にあるかどうかです。簡単ですが効果は高いと思っています。
ほかの商品が存在しないとか、すべて売り切れというのは怪しいですからね。このようなサイトは急ごしらえで、マスクのページ以外は張りぼてのような感じです。
マスクの価格相場は?
この記事を公開した時点でのマスク価格は、50枚入りで 2,000円以下が相場のようです(通販の場合)。数日の間に 200~300円程度下がっているような印象です。一時 3,000円前後で安定していましたから、かなり下がってきています。
中国の工場が稼働しだしたのが、価格低下の要因のようです。ただし、以前のような価格になるのは簡単ではないのではないでしょうか。私の勝手な予想ですが、しばらくは 1,500円ぐらいで落ち着くのではないかと思っています。
なお、マスクは今後潤沢に出回ると思われますので、むやみに買いだめする必要はないでしょう。必要な人に必要なだけ行き渡るようにすることが、いま最も重要ですから。
まとめ:マスクはうつさないための思いやりです。
いかがでしたでしょうか?
もともとマスクは、自分の病気を他人にうつさないことが主眼ですので、自分が感染しているというつもりで生活することが何よりも重要でしょう。逆に言えば、自身の感染予防に使っても期待するほどの効果は無いかもしれません。
したがって、感染予防はマスクで行うのではなく、三密の場所に行かないとか手洗いを徹底するといったことの方がはるかに効果的です。マスクの予防効果で最も期待できるのは、顔を触らないというところですから。
なお、私は専門家ではありませんので、信ぴょう性の判断は私の感覚に頼っている部分が大きいといえます。デタラメをお伝えしたつもりは全くありませんが、ここでご紹介したものはあくまでも参考情報としてご活用いただければ幸いです。
以上、「マスクの効果、新型コロナに有効なのか?」と題してご紹介しました。