新人研修の注意点、7つご紹介します!

新人研修の注意点、7つご紹介します!

新人研修注意点を7つご紹介します。読者対象は、新卒者向け研修の注意点を具体的に知りたい方です。何に気を付けると成果の上がる新人研修になるのか、受講者の目線に立ち、必要と思われるやり方を詳しく解説しています。

新人研修の注意点を知るべき理由とは?

「新人研修の注意点が知りたい」と考えて、あなたはこのページをご覧のことと思います。新人研修は、新入社員が入社後すぐに受けるものです。何事も最初が肝心ですから、前もって注意点を知っておきたいと思われるのは当然だと思います。

では何に注意すべきなのかというと、研修内容です。もう少し具体的に言うと、会社が受けさせたい内容ではなく、受講者が受けるべき内容にするということでしょう。受講者の苦手な分野が克服できるようにカリキュラムを考えるべきです。

入社時に新入社員のためになる新人研修を行えば、そのあと仕事を早く覚えますし、人間的にも成長します。最初がうまくいけば早期離職を防ぐこともできますから、非常に有意義な新人研修になるでしょう。なので、新人研修の内容はとても重要なのです。

そこで、どのような内容の研修を行えば受講者のためになるのか、詳しく説明しましょう。

新人研修の注意点、ポイントは7つある!

それでは、新人研修の注意点をご紹介します。ポイントは7つありますので、シッカリと頭に入れてください。

1.新人研修に抱く印象とは?

最初に前提知識として、新入社員が新人研修に抱いている印象を理解しておきましょう。

ズバリ言うと、新入社員は新人研修に対してかなり悪い印象を持っています。具体的なイメージを挙げてみると「きつい・ブラック・くだらない・しんどい・ストレス・スパルタ・パワハラ・厳しい・辛い・過酷」など挙げればきりがありません。

このような結果を見ると、「最近の若者ときたら…」とお決まりの言葉が思い浮かぶかもしれませんが、そのような価値観は捨てたほうが良いでしょう。なぜなら、明らかに実施内容や実施方法に問題があるといわざるを得ないからです。

受講者が、何の根拠もなく否定的な印象を持つわけがありません。本当にためになる内容であれば、多少きついと感じても耐えられるはずですし、むしろ一生懸命目の前の課題に立ち向かうはずです。やはり、受講者ではなく実施者に問題があると考えられます。

このように、新人研修に対する印象が決して良くないことを知っておいてください。

2.カリキュラム(プログラム)のポイント

続いてカリキュラムについてご紹介しますが、さすがにすべては無理ですので、「これは確実に行うべき」という重要なものを5つ挙げます。

電話対応はしっかり行う

電話対応については絶対行ってください。なぜなら、若い人の多くは電話によるやり取りに慣れていないからです。生まれたときから携帯電話がある世代だと、メールやラインといった文字でのやり取りが中心で、電話で話すという経験が少ないのです。

特に、固定電話に出るということが怖いそうで、見ず知らずの人間からかかってくる電話に出られないのです。電話でのやり取りに慣れている世代には理解できないかもしれませんが、若い世代は電話が苦手です。ぜひ、そこを理解して丁寧に指導してください。

名刺交換もちゃんと体験させる

新卒者の場合は、名刺交換をした経験がほとんどないと思われます。ですので、早い段階で名刺を作成して、名刺交換の体験をさせてあげてください。電話もそうでしたが、経験したことがないものはとても怖いものです。

できる限り早い段階でその恐怖心を取り除くことで、新人を安心させることができます。模擬的に経験させた後で、実戦での経験を積ませるようにしましょう。いきなり実践ということは絶対にしないでください。若い人は、極端に失敗を嫌いますから恐怖でしかないですよ。

情報関連の指導も抜かりなく行う

情報関連の指導、つまり「エクセル・パワーポイント・セキュリティ」などのようなIT系のカリキュラムも端折らずに必ず行ってください。なぜなら、近年の若者はスマートフォンしか触れていないからです。パソコンの使い方を知らない人も少なくありません。

若い人の中には、パソコン画面を指でなぞって操作しようとする人がいるくらいです。笑い話ではなく現実ですから、職場によっては深刻でしょう。タブレットPCを導入する方法もありますが、間違いなく情報リテラシーが不足していますので、しっかり対応してください。

グループワークの注意点とは?

最近の傾向として、新人研修はグループワークをかなり長く多く行うようです。よくあるのは共同作業が伴うゲームをさせることで、チームワークや根気強さを養うというものです。確かにうまく使えば効果が期待できるかもしれません。

しかし、時間稼ぎでグループワークを導入しているとしたら、非常に問題です。新人のやる気を削いでしまい、「こんな意味のない研修を受けるために就職したのではない」という考えに至ってしまう可能性があります。ぜひ、意味のあるワークをさせてください。

ビジネスマナーの注意点とは?

ビジネスマナーは注意が必要です。というのも、会社側と新人の間で最もギャップが大きい部分だからです。新卒者の多くはビジネスマナーが身についていないと感じており、マナー講習にかなり期待しています。ですが、会社側はそんなに重視していないでしょう。

実際には、お客さんに対して失礼がなければ十分ですので、徹底したマナー教育は必ずしも必要ないからです(もちろん、業種によっては違うでしょうが)。ですので、その認識の違いに注意しながら、ある程度はマナー講習を行ってください。

3.コミュニケーションを重視する

実施内容全体に言えることですが、できるだけコミュニケーションを重視するように組み立てる必要があるでしょう。というのも、若い人は我々が思うほどにはコミュニケーション能力を持っていない場合が少なくないからです。

若い人はラインを中心とした会話ツールを使っているので、一見するとコミュニケーション能力が高そうです。確かに、友人や仲間の間では問題ないでしょうが、それ以外の人たちとの間でうまくやり取りできないことがあるようです(特に直接対面は苦手です)。

多くの場合、自分より年上の人との会話を不得意としています。特に年配者とのコミュニケーションには相当な苦手意識があります。入社後は新人が最年少になるでしょうから、周りの人とうまくコミュニケーションが取れない可能性があるわけです。

新人研修では、友人や仲間以外ともコミュニケーションが取れるように、研修内容を考える必要があるでしょう。

4.面白い内容にすること!

新人研修は、面白い(楽しい)と感じるような内容にしましょう。なぜなら、きつい内容にしてしまうと身にならないからです。受講者が、つらい状況をいかにやり過ごすかということを考えるようになるので、全くの逆効果になってしまいます。

だからといって、ゲームをさせるということではありません。大事なことは、「楽しく学ぶことができる」内容にすることです。これは、「ティーチング」ではなく「コーチング」に切り替えることが必要だといえるでしょう。

つまり、教え込むのではなく、自ら学ぶように仕向けてそれをサポートするというやり方にするということです。新人が苦手とすることを楽しく学べるようにすれば、「この新人研修面白い!」と感じるはずです。すると、学習意欲が増して効果がアップします。

したがって、過酷な山登りや軍隊式の研修などはやめるべきです。現代の若者は、合宿など泊りがあるだけでもかなり抵抗感を持ちます。ともすると、ブラック企業だと思われて訴訟など大変なことになりますよ。ぜひ、面白く楽しい内容になるように気を配ってください。

5.目標(目的)を明確にすること!

新人研修は実施する前に、目標や目的を明確にしてください。なぜなら、目標や目的が明確でないとやる気が全く起きないからです。これは、現代の若者に強い傾向で、最初に目的が理解されていないと重要性を感じないのです。

重要性が感じられなければ、やる気が起きず、適当にやり過ごすことになります。つまり、研修内容が全く身につかず、時間も費用も無駄になるでしょう。挙句の果てには、新人の早期離職ということになりかねません。

「この研修は、こういう狙いで行います」ということを必ず最初に説明すべきです。「文句を言わずとにかくやれ!」のように上から押し付けることは絶対しないでください。目標や目的が分かっていれば、新人は理解して取り組んでくれますから。

6.レポートを書かせるときのポイント

新人研修が終了すると、最後は必ずレポートや報告書を書かせると思いますが、その時に注意すべきポイントがあります。それは、レポートの書き方そのものを事前に指導しておくということです。意外かもしれませんが、多くの新人が分かっていません。

例えば、用紙の使い方・文章の構成の仕方などのフォーマットや、レポートを書く意図など基本的なことでもしっかりと説明してください。もし、簡単に済ませたい場合は、例文やテンプレートを見せて理解しやすく説明しましょう。

何の説明もなくレポートや報告書を書かせてしまうと、面倒くさい作業を適当にやり過ごすということになってしまいます。つまり、体裁こそ整っているものの、内容は大したことがなく差しさわりのないことを書いて終わりです。

やはり、レポートの書き方を説明して、目的や意図もしっかり伝えてください。

7.研修に必要なものなど細かいことを明確にする

新人研修の参加に必要なものを、できるだけ細かく伝えてください。というのも、参加する新人は初めて受講するので何もわからないからです。一方で会社側は毎年やっているから、内容が分かり切っています。ここに前提知識のギャップがあるのです。

例えば、「研修に○○を持参するのは当たり前だろ!」のように言うのは、受講者側の気持ちを全く分かっていないことが露呈しています。もちろん、至れり尽くせりで接待しろということではありません。伝えるべきことは伝えて、考えるべきことは考えさせるのです。

一例として伝えるべき内容を示しておくと、以下のようなものがあります。

  • 服装(ジャージ、スーツ、ネクタイなど)
  • 身だしなみ(髪型・メイクなど)
  • カバン(バッグ・キャリーケースなど)
  • その他(教材・資料・筆記用具など)

伝えるべきことはちゃんと伝える、ということを実践して、スムーズにそして気持ちよく新人研修ができるように体制を整えてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

新人研修は内容に注意することがポイントでしたが、できるだけ受講者の苦手なことが克服できるようにすべきです。そうしなければ、研修に時間や費用をつぎ込む意味がなくなります。ただ実施するだけでは意味をなさないのが、新人研修だといえます。

また、コミュニケーション能力の向上もしっかり行ってください。新人は自信があるようですが、それに反して意外と力が足りていません。他には内容以外の部分でも、目的を明確にすることを忘れてはいけません。

いずれにしても、時代は変化していますから昔のやり方を踏襲するのではなく、現代の若者の考え方に合うように変化させるべきでしょう。新人研修で学んだことが、受講者の後々の人生に生きてくるような、意味のあるものにしていただければ幸いです。

以上、「新人研修の注意点、7つご紹介します!」と題して説明しました。

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