内定者研修とは? 重要ポイントを説明します!

内定者研修とは? 重要ポイントを説明します!

内定者研修とはどのようなものか説明します。読者対象は、就職内定者に事前研修の実施を検討されている方です。内定者研修について説明しただけでなく、目的として何が重要なのかを分かりやすく説明しています。

なぜ、内定者研修は目的が重要なのか?

内定者に対して特に何もしない会社は少なくないかもしれませんが、一方で事前研修をする会社が増えています。すると、何をするのかという内容に目が向きがちですが、本来は実施する目的を明確にすることがとても重要です。

なぜなら、何の目的もなしにただ実施したのでは、何の効果もなくただただ予算を浪費してしまうだけだからです。また、受講する内定者も「これが何の役に立つのか?」と疑問を感じてしまいます。最悪の場合、内定辞退ということになりかねないでしょう。

ですので、目的を明確にしたうえで内定者研修を実施すべきなのです。そこで、実施すべき内定者研修について詳しく説明しましょう。

内定者研修、ポイントは5つある!

それでは、内定者研修とはどのようなものかを説明します。ポイントは5つありますので、ぜひ最後まで目を通してください。

内定者研修とは?

内定者研修とは、就職内定を通知した新入社員になる予定の人に対して、事前(入社前)に行う教育のことです。ちょっとした顔合わせ程度のものから、合宿で数日間みっちり行うものまでさまざまな形態があるようです。

他の研修と大きく違うのは、社員になる前の人に対して行うという点です。つまり、まだ社会に出る前の人を対象にしているということでもあります。この時点ではまだ学生であると考えても差し支えないでしょう。

社員研修が入社後の社会人に対して行うのに比べて、内定者研修は学生を対象にしているといえますので、明らかに趣が異なることがお分かりいただけると思います。

内定者研修を行う目的とは?

内定者研修を行う目的は、会社によって様々ではないかと思いますが、以下のポイントに集約されるのではないでしょうか。

  • 内定者の社会人基礎力をアップ
  • 内定者の人間性や性格の把握
  • 内定辞退の防止

つまり、内定者の基礎力を向上させると同時に、人物像を掴んでおきたいという会社側の狙いがそこにはあると思います。もっというと、学生から社会人への脱皮を早期に促すとともに、育て方や付き合い方を早めに知りたいということでしょう。

入社前にある程度社会人として出来上がっておいてくれれば、入社後の研修がスムーズに進みますので、早い段階で仕事をさせることができるわけです。また、内定者と接点を多く持てば意識の変化に気付けるので、内定辞退を防ぐ可能性もあります。

このような3点が、内定者研修を実施する主な目的だと思いますので、それに見合った内容を行う必要があるといえます。

内定者研修では何をするのか?

内定者研修では定番の内容がいくつかありますので、以下に例を挙げてみましょう。

  • IT講座(Excel、Webなど)
  • アイスブレイク
  • ゲーム
  • ビジネスマナー
  • プログラミング(PHPなど)
  • ディスカッション
  • コミュニケーション

上記のものが代表的な内容です。ただし、これらの内容を実施しても、先ほどの目的は達成できない可能性があるでしょう。なぜなら、仕事に直結することを教える傾向にあり、学生から社会人になれるような内容をしていないからです。

上記の内容では、ビジネスマナー、ディスカッション、コミュニケーションあたりが社会人になるための研修だと思われます。本来なら、社会人基礎力を研修内容として実施すべきでしょう。まずは、内定者を学生から社会人に脱皮させることが最優先です。

ところが、先を急ぐあまり仕事に直結するような研修を実施してしまうと、基礎がないのに応用をさせることになりますので、耐えきれなくなった内定者が辞退するということがあり得るわけです。そのような内容は、入社後の新人研修で行うべきではないでしょうか。

内定者研修はいつ行うのか?

内定者研修はいつ行うのかと言えば、その名前の通り、就職内定の通知を出してから入社までの間です。早期に内定を出した場合は時間的に余裕がありますが、ぎりぎりで内定を出した場合は期間が短いですから、できるだけ急ぐ必要があるといえるでしょう。

あくまでも入社前に実施しておきたい研修ですから、入社後では意味が無いわけです。例えばビジネスマナーは、入社前に知っておかないと役に立ちません。入社後は初日からビジネスマナーが必要になりますから、事前に身についていないと間に合わないわけです。

また、入社前なら仕事が始まっていないので内定者自身に余裕がありますが、入社後だと仕事が始まってしまい、研修どころではなくなる場合もあるでしょう。内定者の精神的な余裕という点でも、入社前までの実施が重要だといえます。

このように、内定者研修は内定通知後から入社前の間で行うことに意味があるわけです。

内定者研修で伝えるべきポイントとは?

内定者研修で伝えるべきポイントは、「学生気分から抜け出して社会人としての自覚を持ってほしい」ということでしょう。先ほどから話していますが、学生から社会人へと脱皮してほしいわけですから、それがいかに大事であるかを伝えてほしいのです。

受講者は、何のために事前研修を実施するのかハッキリとは分からないはずです。ですので、最初に「社会人へ脱皮してほしい」という旨を伝えるべきでしょう。研修の意図が理解されれば、研修の修了後には社会人基礎力が身についているはずです。

もちろん、受講者の満足度を上げるためにはニーズに合わせた内容も必要です。内定者が研修で学びたいことは、ビジネスマナーやパソコン(IT)などが最近の傾向だと思いますので、そこもしっかり押さえておきましょう。

研修の目的(趣旨)を1回目の冒頭でしっかりと伝えることが、内定者研修の成果を左右するといっても過言ではありませんよ。

まとめ

内定者研修について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

大事なことは、内定者を学生から社会人へ脱皮させることですので、そのための内容を実施すべきです。決して仕事を覚えさせる研修ではありません。1日でも早く働いてほしい気持ちは分かりますが、学生に1人前の仕事をさせるのは無理があります。

そして、社会人への脱皮が目的であることを内定者にもしっかり伝えましょう。最初の目的説明ができているかどうかで、研修の成果が大きく変わります。目的も分からずに、ただやらされている研修では身につかないからです。

入社前の内定者研修が、後々ボディーブローのように効いてきますので、『脱皮』という明確な目的をもって実施していただければ幸いです。

以上、内定者研修とはどのようなものであるか説明しました。

内定者に事前研修を実施していますか?

新卒採用の場合、内定通知後の事前研修がとても重要です。なぜなら、社会人ではなくまだ学生だからです。ぜひ、内定者研修を実施して学生から社会人へと脱皮させてあげましょう。当社の【意識変革講座】は内定者研修として最適ですのでお勧めです。

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