優秀な人ほど辞めることについて、知っておくべきポイントを説明します。読者対象は、優秀な人ほど会社を辞めることについて詳しく知りたい、経営者や管理職の方です。辞める理由を基に、対策を分かりやすく解説しています。
なぜ優秀な人ほど辞める、その理由を知っておくべきなのか?
「優秀な人ほど辞めるのはなぜだろうか?」と疑問を持たれたために、あなたはこちらのページをご覧になられていると思います。それについてこれから詳しくお話ししますが、なぜ疑問を持たれたのでしょうか?
それは、優秀な人が辞める理由を知って、対策をしたいからではないでしょうか。優秀な人が辞めると会社にとって大きな損失になるのは間違いありません。また、いくら優秀とはいえ、せっかく入社できた会社を辞めるにはそれなりの理由があるはずです。
そこで、会社を辞める理由を明確にしつつ、優秀な人が辞めない会社にする対策を考えていこうと思います。
優秀な人ほど辞める、知っておくべきポイントは4つです!
それでは、優秀な人ほど辞めることについて、知っておくべきポイントを説明します。大きく4つありますので、しっかりと目を通してください。
優秀な人とは?
そもそも、『優秀な人』とはどんな人でしょうか? 前提が違うと話が合いませんので、まずは確認です。これは考え方が人それぞれあると思いますので大雑把にまとめると、「仕事ができて人間的にも良い人」ということになるのではないでしょうか。
与えられた仕事をしっかりこなすだけでなく、問題意識をもって常に改善を図っていることが考えられますね。なんだったら、新しい仕事を採ってきたり、新サービスのアイディアが出てくることもあるのではないでしょうか。
また、チーム内でもうまく立ち回って、様々な人とうまく付き合うことも想像できます。営業マンならなおさらですが、内勤の人であっても仕事ができない人や気持ちが落ち込んでいる人ともうまく付き合うことで、チームをサポートできるでしょう。
このような、能力と人間性に優れた人を「優秀な人」というのではないでしょうか。
優秀な人が辞めるとどうなる?
先ほど説明したような優秀な人が辞めると、会社のいろいろな場面で問題が発生することは想像に難くありません。
まず何といっても仕事がうまく回らなくなるでしょう。優秀な人は仕事ができるのが一番大きな要素ですから、辞められてしまうと仕事の量がこなせなくなったり、質が大幅に低下することが簡単に予想できます。
優秀な人は、他者をうまく巻き込んで仕事をしますから、仕事が遅い人や能力が劣る人はますます仕事が進まなくなります。他の優秀な人にしわ寄せがいきますし、代わりをできる人がいなければ、受けられる仕事を制限せざるを得ません。
さらに、人をうまく結びつけている場合も多いですから、相性の悪い人同士の間が険悪となったり場合によっては争いが起こったりと、人間関係が一気に悪くなることもあり得ます。優秀な人が辞めると、仕事に直接的にも間接的にも打撃を受けるでしょう。
優秀な人が辞める理由とは?
ところで、優秀な人が辞める理由とは何でしょうか? 会社として、辞められてしまわないための対策を講じる際に重要ですので、しっかりと考えていきましょう。
他社からの引き抜き
優秀な人は、当然ながら他社から引き抜かれることが少なくありません。どこでも優秀な人は必要ですから、喉から手が出るほど欲しい会社は多いです。本来であれば自社内で育てるべきですが、今すぐ必要となれば他から連れてくることになります。
また、優秀な人は良い条件で懇願されれば会社を移る可能性があるでしょう。人間的にもできた人なので世話になった会社を裏切ることはしないでしょうが、他者から期待されているのであればそれに応えたいと思うのも人間の心理ですからね。
やりたいことができない
優秀な人は仕事ができますから、様々な仕事をすることが少なくありません。会社としてはどうしても収益に結び付きやすい仕事をさせたがると思いますが、優秀な人はやりたいことがある場合が多いので、それができないとなるとだんだんと嫌気がさしてきます。
すると、何かのきっかけで鬱積したものが一気に吐き出されてしまって、退職へと流れてしまうのです。普通レベルの人であれば、普段の仕事をこなすだけで手一杯かもしれませんが、優秀な人はやりたいことができる状況にないと辞めてしまうでしょう。
給料(年収)が低い
給料が安いと、優秀な人は辞めてしまう場合が多いです。他社の給与や年収の額を知ってしまうと、「自分のレベルだともっと貰えるのか…」と感じてしまいます。働く目的の大部分を占めるのはお金を稼ぐためですから、そりゃ多くもらえるほうが良いですよね。
しかし、そのまま会社にいたのでは給料が増えないですから、より稼げる会社へ移ることを検討しだすわけです。そして、年収を増やすために優秀な人は辞めてしまいます(他社からの引き抜きと重なることもあるでしょう)。
仕事が集中する
優秀な人には仕事が集中しがちです。仕事の質が高いうえに素早く終えてしまうからですが、そうなると次から次へと新しい仕事が舞い込んできます。息をつく暇がなくなってしまい、だんだんと精神的に追い詰められてしまうのです。
つまり、仕事量が多くなって潰されてしまうといえるでしょう。こうなってしまうと「この会社で働き続けるのは辛い…」と考えるようになってしまい、もっと働きやすい職場への移籍を理由に、退職へと動き出してしまうのです。
周りからの嫉妬
優秀な人は、どうしても周りから嫉妬を受けてしまうことがありますが、通常はそのような感情は生まれにくいと思われます。なぜなら、優秀な人がいないと仕事が回らないからです。しかし、それでも妬みの感情で優秀な人を良く思わない人は多少います。
すると、優秀な人がだんだんと居づらくなって、最終的に辞めてしまうことになってしまう場合があります。つまり、周りの圧力で辞めてしまうということもありうるわけですね。
優秀な人が辞めない会社にするには?
では、優秀な人が辞めない会社にするには、どのようにすべきなのでしょうか? 最も重要なポイントをご紹介しましょう。
上記原因がない環境を整える
先ほど様々な原因をご紹介しましたが、それらの原因を極力なくした環境を整えることが極めて重要でしょう。
具体的には、仕事に見合った報酬を渡し、様々なことにチャレンジできるようにすることが最低限すべきことです。これができれば、現在の職場の居心地が良くなります。これなら他社から誘いがあったとしても、わざわざ良い職場を捨てないですよね。
また、優秀な人に仕事が集まり過ぎないようにすることも大切です。できる人は仕事の質が良く速度も速いですから任せたいのはやまやまでしょうが、これでは人材が育ちません。優秀な人を育成するためにも、仕事が集中しないようにしてください。
これができれば、優秀な人が他者から妬まれることも防げるのではないでしょうか。
このように、会社側の対策を講じることが重要です。優秀な人自身をなんとかしても、決して解決にはならないことを理解しましょう。
心理・性格テストを使って適性を判断する
優秀な人は、どのような仕事であってもそれなりにできてしまうので、本来は向かない仕事をさせていることも考えられます。すると、心理面で不満がたまってしまいますので、周りが気づかないうちに水面下で退職へと流れるのです。
したがって、技術面ではなく心理や性格面を調べて仕事への適性を判断し、配属や仕事内容を決める必要があるでしょう。もちろん、優秀ではない人であっても同じように調べることで、より能力を発揮できる状況にすることが可能です。
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まとめ
ここまで、優秀な人が辞める理由や対策など説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まずは優秀な人の定義を確認したのち、その人が辞めてしまうとどんな問題が起きるのかを考えました。そして、優秀な人が辞めてしまう理由を明確にしたうえでその対策についても言及しましたので、少しでもご理解いただけのではないでしょうか。
優秀な人に限らず、社員が辞めるのは何かしら会社や職場に問題がある場合が非常に多いといえるでしょう。辞めるのは本人の意思だから仕方ないと思っていたのでは、辞める人は今後も減ることはありません。辞めたくならない施策が必要なんです。
その一つとして、心理や性格面を調べてそれに見合った人事・配属を行うことが非常に重要だといえます。社員の技術面に目を向けることが多いですが、心についてもぜひ注目してみてください。人間は感情で動く生き物であることを忘れないでおきましょう。
以上、優秀な人ほど辞めることについてポイントを説明しました。