性格が悪いとは? 詳しく説明します!

性格が悪いとは? 詳しく説明します!

性格悪いとは、どういうことなのか説明します。読者対象は性格の善し悪しについて、その考え方や意味などを詳しく知りたい方です。性格の根本を解説していますので、実は性格には善し悪しが無いことをご理解いただけますよ。

性格が悪いとは、どういうことを指すのか?

「性格が悪いとは、どういうことだろうか?」と疑問を感じたために、あなたはこちらのページをご覧になられていると思います。これから性格についてお話ししますが、なぜ性格の悪さについて興味を持たれたのでしょうか?

それは、周りに性格が悪い方がいたり、あるいはご自身が性格について指摘されたからではないでしょうか。確かに、性格についてはなかなか自分では気づきにくいものです。しかも悪いとなると、詳しく知りたいと思うのは当然だと思います。

ですが、性格が悪いとはどのようなことを指すのでしょうか? 実は、これを明快に答えられる人は少ないかもしれません。そこで、性格の善し悪しについて、性格そのものの根本的なところから説明していきましょう。

性格が悪いとは? ポイントは7つある!

それでは、性格が悪いとはどういうことなのか詳しく説明します。ポイントは7つありますので、しっかりと頭に入れてください。

そもそも、性格とは何か?

そもそも性格とは何でしょうか? 性格とは、一部の遺伝以外はほとんどが幼少期に決まってしまうもので、人それぞれの考え方や行動の基礎となるものです。いわゆる「物心がつく」という表現がありますが、それは人格形成つまり性格が決定されるといえます。

したがって、性格は一度決まってしまうと簡単には変えられないものですので、「私は○○な性格です」といった場合に、その人は一生その性格だといえます。また、性格は物事への感じ方にも影響しますので、感情にもある程度関係するといえるでしょう。

このように、性格はある人物の「考え方、行動、社会性」などの特性を指すものであると考えられます。

性格は5つの特性因子によって決まる!

ところで、性格は5つの特性因子の組み合わせで決まるとされています。これはBig5理論と呼ばれるもので、この5つの強弱が性格のパターンを創り出すという考え方です。具体的には以下の因子があります。

基本的性格特性(Big5)
因子 因子の定義 構成概念名 概念の定義
外向性 外界への関心が強く、関わっていく姿勢 チーム志向 独りでするよりも、仲間とするほうを好む姿勢
気さくさ 知らない人とでも気楽に付き合える姿勢
フットワーク 状況に対する行動を素早く起こせる姿勢
協調性 他者との関係性を構築する姿勢 協調優先 自分の考えを通すより協調を優先する姿勢
多様性への対応 同じような人とばかり付き合うことなく、様々な人と付き合うことができる姿勢
説得・交渉 人を説得したり交渉したりすることを得意とする姿勢
良識性 良心や道徳心を持って誠実に他者や事柄と向き合う姿勢 役割意識 役割を果たすことが必要と考える姿勢
誠実 自分が仮に損をするとしても会社や法のルールを破らない姿勢
完遂 一度手掛けたことは粘り強く進め、中途半端にしない姿勢
情緒安定性 時々の感情に左右されず、不快なことでも冷静に受け止める姿勢 安定性 すぐに落ち込んだりイライラしない姿勢
回復力 一度落ち込んでも回復が早い姿勢
配慮 気分が悪いときでも相手への態度には表さない姿勢
知的好奇心 知識の獲得に対する開放的な姿勢 情報欲 分からない事があると知りたいと思う姿勢
緻密性 情報収集を周到に進める姿勢
論理性 断片的ではなく体系的に物事を考える姿勢

ご覧いただいた通り、実際には5つの因子にそれぞれ3つの構成概念があり、全部で15要素あることがお分かりいただけると思います。これらの内、強く出るものと弱く出るものそれぞれ上位3つ(計6つ)を組み合わせることで、その人の性格として認識するのです。

ちなみに、強く出るものはそのまま解釈しますが、弱く出るものは逆の意味で解釈します。例えば、チーム志向が弱く出た場合は「仲間でするよりも、独りでするほうを好む」と解釈できるわけです。結果的に、強弱合わせて30の要素があることになりますね。

くどいようですが、弱く出るものは真逆の意味でとらえてください。強く出たものが良くて、弱く出たものが悪いということではありません。

性格に善し悪しはない!

先ほどのBig5をご覧いただいた通り、悪い性格というものは存在しません。全部で15の要素があり、強弱を合わせると30の要素になりますが、どれもとても大切な人格だと思いませんか? 何か特別悪い要素はなかったのではないかと思います。

そうです、性格に善し悪しなどないのです。一般的には「良い性格」と「悪い性格」があると考える方が多いですが、決してそのようなものではありません。良いも悪いもなく、あくまでもその人が持ち合わせている特性なのです。

車で例えるなら、「乗り心地が良い」と「走りが良い」を比較した場合、これらは優劣や善し悪しを決めるものではありませんよね。そのような性格であり、どちらを選ぶかは個人の自由のはずです。これが、人の場合であっても同じことが言えるんですね。

このように、良い性格・悪い性格というものは存在しないといえるでしょう。

なぜ「性格が悪い」という考えになるのか?

悪い性格というものは存在しないはずなのに、なぜ「良い性格・悪い性格」という考え方が生まれてしまうのでしょうか? これは、性格の発揮されるタイミングや感じ方が影響しているのです。つまり、受け手が「どう思うのか」という主観で決まるといえます。

例えば、[チーム志向]という構成概念が強く出る人は仲間とすることを好みますので、一緒にやろうとしない人に対して「あの人は性格が悪い」と感じます。なんだか排他的で非協力的に思うのではないでしょうか。

一方で、[チーム志向]という構成概念が弱く出る人は独りでするのを好みますので、一緒にやろうとする人に対して「嫌な性格だな」と感じます。なんだか妙にベタベタして、自分がやることの邪魔をしているように思うのではないでしょうか。

このように、性格についてどう思うのかという点と、いつ発揮するかという点が、本来はあり得ない「悪い性格」という概念を生み出しているのです。

性格が悪い人の特徴とは?

性格が悪い(と感じる)人は、「性格を発揮するタイミング」をコントロールできていないという特徴があります。場面に応じて、自分の持っている性格を出したり出さなかったりすることがうまくできていないわけです。

例えば、時間が無いときに細かいことをいう人は嫌われるでしょう。時間がかかってしまいますからね。一方で、大事な時に大雑把な人はやはり嫌われます。細かく時間をかけて精査しないと正しい答えを導き出せないからです。

これが逆で、時間が無いときに大雑把な人は良い性格とされ、大事な時に細かいことに気づく人はやはり良い性格となるでしょう。つまり、自分のおかれた状況に合わせて性格の出し方を変えられない人は、性格が悪いと思われてしまうといえます。

性格を直すことはできるのか?

では、性格を直すことはできるのでしょうか? これは最初にお話しした通り、性格は簡単に直すことができません。なぜなら、性格は幼少期の環境でほぼ決まってしまうからです(一部の性格に至っては親から遺伝します)。

ですが先ほどお話しした通り、性格を出すタイミングをコントロールすることは可能です。自分が置かれた状況を感じ取って、性格を出すべきかどうかを判断するのです。そのために必要な能力がEQと呼ばれるもので、感情コントロールのことを指します。

詳しくは以下のページで説明していますが、状況把握力や自分のやりたいことを抑える能力などがポイントになります。

性格が悪いのを直したい方のために、知っておくべき直し方をご紹介します。読者対象は、悪い性格を直したい方ですが、性格の特性について知りたい方にも参考になるでしょう。性格の本質についてわかりやすく説明しているからです。

性格は変えられないから、それを発揮するタイミングをコントロールするのが、実質的には性格を直すということになるわけですね。

性格は個性です、上手に付き合いましょう!

ここまでのお話でお分かりだと思いますが、性格を変えるとか直すということは極めて難しいことです。ですので、「この性格はどうにもならないのか…」と思うのではなく、どういったときに役立つのかを考えるのです。

つまり、「この性格は○○な時に役立つのではないだろうか?」と持っている性格を生かすように、積極的な利用策を考えるべきなんですね。

例えば「お前、いつも細かいんだよ!」と言われたとして、大雑把な性格の人間になれるかというとそれは無理です。性格は変えられないですからね。なので、文章の校閲など細かい性格が必要とされる時だけそれを出すようにするんです。

逆に「お前、いつも大雑把だよな!」と言われたとして、細かい性格になることはやはり無理です。そこで、割り勘の計算時など短時間で決断すべき時に、その性格を発揮するような生活ができればよいわけですね。

このように、自分の性格を個性ととらえることが、性格との上手な付き合い方でしょう。

まとめ

ここまで、性格が悪いということについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?

性格が悪いというのは、実はあり得なくて、性格を発揮するタイミングが合っていないために悪い印象を与えてしまうということでした。つまり、性格の発揮タイミングをコントロールできれば悪い印象を与えないということなのです。

逆に言うと、性格が良い人は自身の持つ性格をうまくコントロールしているといえます。必要とされるタイミングを知っており、ベストな瞬間にそれを発揮しているのです。したがって、性格は変えたり直すのではなく、発揮するタイミングをコントロールしましょう。

また、性格を変えることは極めて難しいですから、それを個性としてとらえて上手に付き合うことが重要です。そうすれば、これまでの「悪い性格」という概念から脱却できるのではないでしょうか。ぜひ、このような考え方を実践していただければ幸いです。

以上、性格が悪いとはどのようなことであるのかを説明しました。

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