性格が悪いのを直したい方のために、知っておくべき直し方をご紹介します。読者対象は、悪い性格を直したい方ですが、性格の特性について知りたい方にも参考になるでしょう。性格の本質についてわかりやすく説明しているからです。
なぜ性格が悪いのを直したいときは、直し方が重要なのか?
「性格が悪いのを直したい」と思われたために、あなたはこちらのページをご覧になれていると思います。これから性格の直し方についてご紹介しますが、なぜ性格を直したいと思われたのか、理由を整理しておきましょう。
もちろん様々な理由があると思いますが、性格が悪いままだと他者に与える印象が悪く、誰からも相手にされなくなりかねないからではないでしょうか。これではコミュニケーションが図れないばかりか、社会生活で孤立しかねません。
ところで、性格を直すのは簡単ではないですので、正しい直し方というか性格の正しい扱い方を知っていないとまず失敗するでしょう。性格について理解を深めて、どうすれば狙った成果が出るのかを知る必要があります。
そこで、どのように対処すればよいのか、性格の正体を探ったうえで最適な直し方をご紹介していこうと思います。
性格が悪いのを直したい、直し方のポイントは7つある!
それでは、性格が悪いのを直したいときの、直し方のポイントを説明します。7つのポイントで説明していますので、ぜひ最後までしっかりと目を通してください。
「性格が悪い」とはどういうことなのか?
世間ではよく「○○さんは性格が悪い」とか「自分は性格が良くない」というような言い方をしますが、はたして性格が悪いとはどのようなことを言うのでしょうか? 人の陰口を言うとか、意地悪とか、不親切であるとか、意地汚いといったことなど様々あると思います。
つまり、他人に迷惑をかけたり自分のことしか考えていなかったりと、社会通念的に多くの人がおかしいと感じることを罪悪感無くしてしまう人を見ると、「性格が悪い」という考え方になるのではないでしょうか。
このようなことが性格から来るのであれば、ぜひ直したいと思うのは当然ですよね。
そもそも、性格って直るの?
悪い性格を直したいと思うのは良いのですが、そもそも直すことはできるんでしょうか? 実は性格を直すことはできません。かなり絶望的なお話かもしれませんが、厳密な言い方をすると「性格を直すのは不可能ではないが、相当な時間がかかる」といえます。
どれくらいの時間がかかるのかというと、10年とか20年とかそれくらいのスパンです。なので、今すぐ何とかするのは不可能だし、何かトレーニングを開始して本当に数十年後に性格が直っているか保証もないんです。
性格とは、いわゆる人間の性根の部分にあたるもので、それを変えることは実質的に無理だと思う方が合理的だといえるでしょう。ではどうしたらよいのか、性格というものに関して根源の部分や特徴を紐解くことで、解決の糸口を見つけていきましょう。
なぜ性格は直りにくいのか?
では、なぜ性格を直すことは困難を極めるんでしょうか? ここでは2つの代表的な理由についてご紹介しましょう。
幼いころの環境が強く影響する
人間の性格は、幼いころに形成されるそうです。例えば、どのような家族(兄弟)構成であったかとか、どんな教育を受けてきたかとか、どんな境遇であったかといったことが性格形成に強く影響するのです。いわゆる「物心がつく」という時期ではないでしょうか。
つまり、子供のころに「このような性格に育ってほしい」と狙って性格を形成しない限り、性格を変えるということはできないと考えられるのです。ですが、よほど高度なことをしない限り、性格を見据えた教育や環境構築は相当難しいと思います。
別の見方をすれば、幼少期の性格を形成する時期を過ぎてしまうと、そのあとで性格を変えることは容易ではないことが分かると思います。(「鉄は熱いうちに打て」ですね)
親から遺伝する性格もある
性格は、親から遺伝するものもあるそうです。どういった性格がどれくらい遺伝するのかは定かではありませんが、ある程度証明されているようです。例えば、幼いころに生き別れた親と大人になってから会った場合に、性格が似ているといった場合が該当します。
性格が形成される時期を親と共に過ごしていないにもかかわらず、その親と似た性格を持っていれば、遺伝の可能性が高いと考えられるわけですね。さすがに遺伝するものを直すことは極めて難しいでしょう。
このような遺伝の場合は、どんなにトレーニングを積んでも、直すのは事実上不可能なのではないかと考えられます。
性格を家に例えてみると?
ちょっと変な例え方かもしれませんが、性格を家屋に例えると、位置づけが非常にわかりやすくなりますのでご紹介します。
- 土地 ⇒ 親から遺伝した性格
- 基礎 ⇒ 後天的に育まれた性格
- 建物 ⇒ 気持ち(感情)
- 家(上記をまとめて) ⇒ 人柄や人格、人間力など
土地は場所を変える以外にあまりやりようがありません。基礎は最初に作ってしまったら、建物を壊さない限り変えにくいです。建物はリフォームやちょっとした改造もしやすいです。土地・基礎・建物をそれぞれ読み替えると、もうお分かりですよね。
このように、性格と名の付く部分は土台ですから、簡単には変えられないことが感覚的にわかると思います。性格は親からの遺伝と幼少期の経験から来ますので、それを土台として人間が形成される以上、大人になってから性格を変えるのは困難を極めるといえます。
では、性格を変えられないのであれば、どのように改善していけばいいんでしょうか?
「性格が悪い」という考え方自体が間違っている?
「性格が悪いのを直すのは無理なのか…」となんとも絶望的な話になってしまいました。ですが、弊社が取り組んでいるEQPIの考え方では、性格が悪いという発想自体に否定的です。なぜなら、性格は表裏一体だからです。
つまり、ある一つの性格について、良い面と悪い面の両方があるといえるからです。例えば、粘り強い性格の人がいたとします。この人が、新型ウイルスのワクチン開発を粘り強く行えばとても良いことですよね。なんといっても人類が救われますから。
その一方で、ギャンブルが大好きで全財産がなくなるまで粘り強くお金をかけ続けたら、とんでもない話でしょう。一人で生活しているのであれば本人だけの問題ですが、家族がいたとしたら、路頭に迷わすことになってしまいます。
どちらも「粘り強い」という全く同一の性格が出現しているわけですが、良い面と悪い面があるのが分かりますよね。
性格は、発揮するタイミングがとても重要です!
ここまで性格は変えられないというお話をしてきましたが、性格の良い面だけが表れれば、これといった問題はないことにお気づきでしょうか? つまり、自身の持つ性格の良い面だけが発揮されるようにうまくコントロールできればよいわけですね。
性格は表裏一体ですから、仮に何十年とかけて性格を変えられたとしても、変わった性格の悪い面が出てしまうことも十分あり得ます。だったら、今持っている性格をうまく利用するという考え方にした方が、はるかに合理的で建設的です。
先ほどのたとえ話でもわかるように、同じ性格でも、どのタイミングで出るかによって善し悪しが決まってきます。なので、性格が発揮されるタイミングをコントロールできれば、良い面だけを出して活用できるわけです。
ワクチン開発では粘り強さが発揮され、ギャンブルでは発揮されなければ、良い性格となりますよね(家族も路頭に迷わずに済みますね)。
どうやって性格をコントロールするのか?
では、どうやって性格をコントロールすればいいんでしょうか? 先ほど触れた、性格を家に例えたお話がヒントになります。変えられるものとして心(感情)を挙げましたが、これを利用するんです。感情をうまく制御すれば、性格の発揮をコントロールできます。
やはり先ほどのたとえ話を流用すると、ワクチン開発はとても面白いものであると感じるようにし、ギャンブルは仕事ほど面白くないものとなればよいわけです。すると、仕事にはのめりこむけれど、遊びはほどほどになるでしょう。
これは、弊社取り扱いのEQPIにおけるEQの部分にあたります(PIは性格)。EQとは感情をコントロールしたり感じとったりする能力のことです。つまり、性格をコントロールするために、EQを変えることで対応するんですね。
性格が出るタイミングをEQでコントロールすれば、性格の良い面だけが表出するので、当初の目的である「悪い性格を直す」ことが実質的に実現できるのです。
まとめ
悪い性格を直すということでお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
性格を変えるということは不可能に近く、なかなかできることではないと説明しました。したがって、性格を変えるという発想から離れる必要があります。実際のところ、性格は表裏一体であり、発揮されるタイミングで良くも悪くもなるということでした。
つまり、ある性格を良くしたい場合は、発揮されるタイミングを上手にコントロールすることで、悪い面が出ないようにするわけです。すると、良い面だけが見えるようになるので、結果的に性格が良くなったように感じるのです。
そして、性格のコントロールには感情を活用します。単純に言えば、性格を発揮したい場面では気持ちを高め、発揮したくない場面では気持ちを下げるようなことができれば、性格の発揮を場面に応じてコントロールできます。
これが、EQの一端であることを知っておいていただければ、きっとお役に立つと思います。
以上、性格が悪いのを直したい方のために、知っておくべき7点をお話ししました。