パソコンが苦手な方は、性格と関係があるようなのです。苦手なパソコンを克服したい方だけでなく、事務職の担当者を決めるときの基準が知りたい方もご覧ください。どのような性格が影響するのか、克服方法と併せて説明しています。
なぜパソコンが苦手なのと性格に、関係があるのか?
「私はパソコンが苦手だ…」と感じたために、あなたはこちらのページをご覧になられていると思います。確かにパソコンが苦手な方からすれば、スイスイと使いこなす方はすごい人として目に映るのではないでしょうか。
では、パソコンが得意な人と苦手な人の差は何でしょうか? もちろん、慣れているかどうかはあるでしょうし、好き嫌いもあるでしょう。能力の違いもあるかもしれませんが、ここでは性格との関係性についてお話していこうと思います。
というのも、筆者がEQPIテストの結果を分析している中で、性格においてある法則性に気づいたからなんです。そこで、パソコンが苦手という方と性格の関係性について詳しく見ていきましょう。
パソコンが苦手、性格との関係性を知っておこう!
それでは、パソコンが苦手という方の性格との関係性を説明していきましょう。4つのポイントでまとめましたので、ぜひ最後までしっかりと目を通してください。
なぜ、パソコンと性格の関係性に気づいたのか?
なぜ、パソコンが苦手か得意かという点と性格に関係があると気付いたのかというと、EQPIテストの分析を筆者が行っているからです。何のことか簡単にご紹介すると、EQPIテストは受検者のEQ(感情能力)とPI(性格)が分かります。
このテストは、人材育成や配属・人事などで適切に対応するための指標として利用します。例えば、新入社員を営業マンにするのか事務職にするのかなど適性を見たり、管理職が部下とコミュニケーションが図れているかを見たりするわけです。
筆者が多くの方の性格を見ていく中で、「あれ? この性格とパソコンの得意・不得意に相関関係があるような気がするな…」と気づいたんです。では、具体的にどのような性格がパソコンと関係するのかお話していきましょう。
パソコンが得意か苦手かは、この性格と関係がある!
パソコンが苦手な方は、どうやら[順応性]があまり高くないようなんです。先ほどお話しした通り、筆者はEQPIテストの結果を分析するんですが、数多くの方のデータを見ているうちに「順応性が低い人はパソコンなどITが苦手なようだ」と気づきました。
EQPIテストではEQ(感情能力)と仕事に関係するPI(性格)が分かりますが、その中に[順応性]という性格が含まれています。IT企業の方のテストを分析することが多いんですが、今まで[順応性]が低い方をほとんど見ていません。
特に、20代前半の若い方において[順応性]が低い方は皆無といってよいでしょう。その一方で、IT企業の中でも[順応性]の低い方は営業マンにいました。実際に、その方はパソコンは使えるもののそんなに得意な方ではありませんでした(年代は年配の方です)。
営業マンですから、パソコンを使うというよりは人と話をすることが仕事ですよね。なので、PCが苦手でも大丈夫なんです。
なぜ、順応性が低いとパソコンが苦手なのか?
事実として、順応性が低い人はパソコンが苦手(でなくても得意ではない)ということでほぼ間違いないわけですが、なぜ性格が関係するんでしょうか? ピンとこな方もいらっしゃると思いますので、分かりやすくご説明しましょう。
まず、[順応性]が高い人は「場に慣れるのが早い」といえます。逆に[順応性]が低い人は「自分のやり方を貫く」といえます。すると、これらの性格がどのようにパソコンと関係するのかがポイントになりますよね。
ここで[順応性]についてもう少し深堀してみましょう。
[順応性]が高いと慣れるのが早いわけですが、それは自分を場に合わせて変化させられるということです。一方で、[順応性]が低いと自分を貫くわけですが、それは周りを自分に合うように変化させる(自分は変化しない)ということだといえます。
ではパソコンはどうでしょうか? パソコンが人間に合わせてくれることはありませんよね。もちろんある程度のカスタマイズは可能ですが、それができる人はすでにパソコンが使えています。つまり、使いこなすには人間がパソコンに合わせるしかないんです。
なので、[順応性]が低い人は自分をパソコンに合わせられないために、どうしてもパソコンが苦手になってしまうと考えられます。
どうすれば、パソコンが苦手ではなくなるのか?
では、どうすれば[順応性]が低い人でもパソコンが苦手ではなくなるんでしょうか? 端的に言えば、自分がパソコンに合わせるということになります。ですが、自分を何かに合わせることは性格的になかなか難しいと思います。
EQPIで採用している性格理論は Big 5 というものですが、この理論では性格は簡単には変わらないとされています。厳密には「変えられるけれど、それには何年もかかる」ということなので、性格を変えるのは現実的ではないんです。
なので、順応性が低いという性格はそのままに、パソコンの特性を理解するところから入るべきではないでしょうか。つまり、「パソコンが自分に合わせてくれることは無いから、自分が合わせるしかない」ことを自覚するところから始めてほしいんです。
「なんでこのやり方じゃできないんだよ!」と思うのではなく、「別の手順を踏まないと受け付けてくれないんだね」と、パソコンの動作を受け入れ理解することが大切でしょう。つまるところ、自分のやり方をパソコンが受け付けてくれるやり方にすり替えるんですね。
まとめ
ここまで、パソコンが苦手というのは性格と関係するということで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
筆者がEQPIテストの分析をしていく中で見つけた法則性でしたが、[順応性]が低い人はパソコンが苦手である可能性が高いという結果でした。断定するにはサンプルが少し足りないと思われますが、あながち間違っていないでしょう。
今回説明したのは「パソコンとの付き合い方」だといえると思いますが、これは人間との付き合い方でも同じことが言えると思います。融通の利かない人と付き合う時は、こちらが折れて相手に合わせてあげることが時には必要です。
社会をうまく生き抜く処世術として、有効な場面があるのではないでしょうか。「あんな奴に自分が折れるなんて御免だ!」と思って意地を張っても何の解決もしません。負けるが勝ちということわざもあるぐらいですから、柔軟に対応できることが大事なんですね。
ぜひ、自分を相手に合わせる(自分を変化させる)という視点も持ち合わせることで、パソコンに限らず人との関係もうまくやっていただければ幸いです。
以上、パソコンが苦手な人が知っておくべき、性格との関係についてお話ししました。