基本的性格特性(Big5)の情緒安定性とは?

基本的性格特性(Big5)の情緒安定性とは?

基本的性格特性(Big5)情緒安定性について説明します。読者対象は、情緒安定性について詳しく知りたい方です。特性を詳しく説明しただけでなく、情緒安定性の高・低による性格の違いについても分かりやすく解説しています。

なぜ基本的性格特性(Big5)の、情緒安定性が重要なのか?

「基本的性格特性(Big5)の情緒安定性とは、いったい何を表しているんだろうか?」と考えたために、あなたはこちらのページをご覧になられていると思います。情緒安定性という言葉だけだと、どうしても基本的性格特性における意味については分かりませんよね。

「人間の性格は5つの因子の組み合わせで構成されている」としている理論が、基本的性格特性いわゆる Big5 と呼ばれるもので、その一つが情緒安定性です。つまり、情緒安定性を知ることは基本的性格特性の一部を理解することだといえます。

そこで、基本的性格特性(Big5)を理解するために、情緒安定性にはどのような特徴があるのか詳しくご紹介していこうと思います。

基本的性格特性(Big5)の情緒安定性、ポイントは5つです!

それでは、基本的性格特性(Big5)の情緒安定性についてポイントをご紹介します。全部で5つありますので、しっかりと目を通してください。

基本的性格特性(Big5)の情緒安定性とは何か?

基本的性格特性(Big5)の情緒安定性とは、「時々の感情に左右されず、不快なことでも冷静に受け止める姿勢」と定義されています。もう少し具体的に解説すると、冷静さを失わなず理性的に対応する点について、どの程度の高さがあるのかを表しています。

情緒安定性が高く表れる人は、感情に左右されにくく冷静です。低い場合は感情に左右される場合が多く、情熱的に動きます。

情緒安定性を構成する概念とは?

情緒安定性は、3つの構成概念によって形作られていますが、具体的には次の通りです。

  • 安定性
  • 回復力
  • 配慮

安定性

安定性という構成概念の定義をご紹介すると、「すぐに落ち込んだりイライラしない姿勢」となっています。つまり、何か不測の事態があった際に心の安定を保てるかどうかに関係する性格であることが、分かると思います。

この概念が高く出る人は「不測の事態でも落ち着いている」場合が多く、低く出る人は「気持ちの切り替えが遅いため、情が厚い印象を受ける」場合が多いと考えられます。

回復力

回復力という構成概念の定義をご紹介すると、「一度落ち込んでも回復が早い姿勢」となっています。つまり、気持ちが落ち込んだ場合にすぐ立ち直るか、しばらく引きづるかということに関係する性格であることが、分かると思います。

この概念が高く出る人は「気持ちが落ち込んでもすぐに回復する」場合が多く、低く出る人は「気持ちの切り替えが遅いため、情が厚い印象を受ける」場合が多いと考えられます。

配慮

配慮という構成概念の定義をご紹介すると、「気分が悪いときでも相手への態度には表さない姿勢」となっています。つまり、自分の気持ちが表に出やすいかどうかに大きくかかわる性格であることが、分かると思います。

この概念が高く出る人は「気分が悪くてもそれを表さない」場合が多く、低く出る人は「辛いことを隠すことなく正直に表す」場合が多いと考えられます。

情緒安定性の高・低で分かる性格とは?

ここまで3つの構成概念を個別に見てきましたが、それらをまとめて「情緒安定性全体」として見たときの高・低では、どのような性格が分かるのでしょうか? 高い場合と低い場合それぞれについて見ていきましょう。

情緒安定性が高い場合の性格

情緒安定性が高いと、以下のような性格が見られます。

  • 良い面・・・感情に左右されることなく、どのような状況であっても冷静
  • 悪い面・・・人情味に欠け、冷たい対応になりがち。何を考えているかわかりにくい

情緒安定性が低い場合の性格

情緒安定性が低いと、以下のような性格が見られます。

  • 良い面・・・情熱を感じさせ、周囲のムードメーカーにも。今の感情が分かりやすい
  • 悪い面・・・喜怒哀楽が激しく、時々の対応や判断が感情に流されやすい

『性格』の考え方とは?

Big5では、傾向が高いから良いとか低いから悪いという考え方ではなく、高い場合と低い場合それぞれに良い面と悪い面があるとしています。つまり、高・低だけを見るのではなく、良い面が出ているかどうかを確認するのが正しい見方だといえるでしょう。

例えば、『回復力』が高くて気持ちがすぐに回復する人は、すぐ通常の業務に戻ります。しかしその一方で、周りから見ると感情が無く冷たい印象に映る可能性があります。つまり、性格は善し悪しが表裏一体であるといえます。

性格は変えられるのか?

心理学の世界では、残念ながら「性格は簡単に変わらない」とされています。厳密には、訓練し続けると変えることは可能だけれども、何十年とかかる場合が多いそうです。そのような理由から、「性格は変わらない」と考えるほうが分かりやすいといえます。

その代わりに、性格は良い面を出すように心がけるべきでしょう。例えば、情緒安定性が高い人は気持ちが落ち込みにくいですが、冷たい印象を与えます。ですので、冷静さが要求される仕事や場面では、良い面が出てくると思われます。

逆に低い人は情熱が感じられますが、感情的になりやすいです。ムードメーカー的な存在になることができれば、良い面が出るでしょう。

このように、性格は変えるのではなく良い面を引き出すように心がけることで、他者と良好な関係を持つことができるのです。

性格を調べるには?

とりあえず簡単に性格を調べるのであれば、ネットで無料のサイトが見つかると思います。ですが、基本的性格特性である Big5 を正式に調べようと思ったら、有料の検査を受ける必要があります。当サイトで受検の申し込みができますのでご利用ください。

まとめ

基本的性格特性の情緒安定性についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

情緒安定性とは気持ちの落ち着いた状態のことで、不快なことでも冷静に受け止める人なのかという点を表しています。情緒安定性が高い人は気持ちが安定していますが、感情が表に出ません。どちらが強く出るかで、冷静な人とも冷たい人ともなるわけですね。

一方で、情緒安定性が低く出る人は情熱的であるものの、喜怒哀楽が激しくなります。どちらが強く出るかで、ムードメーカーとも感情的な人ともなるわけです。このように、情緒安定性が高くても悪い面があり、低くてもよい面があることを知っておきましょう。

以上、基本的性格特性(Big5)の情緒安定性についてご紹介しました。

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