EQPIテスト(検査)とはどのようなものかを説明します。読者対象は、EQPIテストについて内容や受検の仕方などを知りたい方です。お話しできる範囲で、詳しくご紹介しています。
※EQPIは株式会社EQの登録商標です。
EQPIテスト(検査)についてご紹介します
EQPIテスト(検査)とは、どのようなものであるか知りたいですよね。EQPIがよさそうだということが分かっていても、テスト自体がどのようなものかが分からないと、とてもではないけれど受検したいとは思えませんから。
ところで、テストというと学生時代の学力試験を思い出してしまうかもしれませんが、あくまでも検査です。その点を踏まえつつ、具体的な検査内容や受検によって何が明らかになるのかが分かれば、「受検してみようかな」と思えるのではないでしょうか。
そこで、EQPIテスト(検査)がどのような内容なのか、何が分かるのかなど、認定アナリストである筆者が詳しくご紹介しましょう。
EQPIテスト(検査)に関する、5つのポイント!
それでは、EQPIテスト(検査)について説明します。5つのポイントに分けましたので、ぜひ最後までしっかりお読みください。
EQPI検査で何が分かるのか?
EQPI検査を受けると、感情能力(EQ)と性格特性(PI)が分かります。感情能力とは、「自分の感情を理解すること」「相手の感情を理解すること」「場に合う感情を創り出すこと」などを表しています。一言で言えば、感情のコントロール能力となるでしょう。
したがって、EQ が高い人は「人付き合い」がうまいといえます。周りから見れば、人当たりが良く付き合いやすい人であるともいえるでしょう。また、性格特性については、主に仕事の向き不向きを見ることに役立ちます。
つまり、EQもPIも仕事上で必要となるであろう情報が分かるわけです。なぜこのような点を調べるのかというと、EQPIは元々、人材育成のために開発されたからです。ですので、一般的な心理テストや性格診断とは、趣が異なるといえるでしょう。
EQPI検査の内容とは?
EQPI検査の内容は、守秘義務があるため公にはできません。そこで、どのような試験なのか内容以外の部分について、言える範囲でお伝えします。
EQPI検査の受検環境は?
オンラインで受検できます。パソコンやスマホで受けますので、どちらかを用意する必要があります。また、ネットワークが途中で切れると検査がうまくいきませんので、安定した通信環境も必要です。
EQPI検査の雰囲気は?
EQPI検査はオンラインで受検しますので、画面に表示される様々な質問に答えることになります。具体的には、質問が縦に多数並びます。答え方としては、質問に対して自分がどの程度当てはまるかを選択する方式です。
例えば、「節約は得意ですか?」という質問があったら、「当てはまる・やや当てはまる・どちらでもない・やや当てはまらはい・当てはまらない」などのように、数段階の中から最も近いものを選んで答えるわけです。よくあるアンケートの方法に似ていますね。
EQPI検査の質問数は?
質問数は、150問程度です。一見するとかなり多いように感じると思いますが、実際に受検してみると思ったほどでもありませんので、この手の検査が苦手な方も大丈夫でしょう。
EQPI検査にかかる時間は?
EQPI検査にかかる時間は、約25分です。質問数にしてはやや時間が短いですので、感覚的にテキパキ答えるようにしましょう。じっくり考える暇は無いとも言えますね。
参考:テスト(検査)の対策は必要か?
EQPIテストと呼ぶ方が多いので、『テスト=対策』と考える方がいらっしゃいます。確かにその気持ちは分かるんですが、EQPIは「心と性格を診断する検査」ですので、対策は意味がないことです。事前対策があるとするなら、平常心を保つことでしょうか。
例えば、視力検査を受けるにあたって壁に貼られた検査表を覚えてしまったら、本当の視力は分かりませんよね。視力検査は自身の視力を知ることが重要であって、2.0 だったら優秀だとか、0.1 だったら赤点だとかそんな話ではないはずです。
EQPI検査も、自身の心と性格を知って今後生きていくうえでどのように対人能力を高めていくかが重要なのです。したがって、自身の人間性を正確に知るためにも、健康診断のようなつもりで受検していただくのが良いのではないかと思います。
EQPI検査の結果はどうやって受け取る?
EQPI検査の結果は、印刷物またはPDFで受け取ります。検査結果は1枚のシートになっており、用紙サイズはA3です。法人等でまとめて受検された場合は、印刷物で受け取る場合が多いと思いますが、個人で受検された場合はPDFの場合が多いかもしれません。
なお、印刷物はPDFを印刷したものですので、基本的にはPDFで検査結果が出力されます。
EQPI検査の結果シートで分かる内容とは?
EQPI検査で分かることは感情能力(EQ)と性格特性(PI)ですが、以下のように細分化できます。
感情能力(EQ)で分かること
- 自分理解・・・自分認識・癖認識・原因分析
- 他者理解・・・状況把握・共感・対人分析
- 自分活用・・・平静・創出・実行
- 関係構築・・・心開・気配り・動機づけ
- EQコミュニケーションスタイル
- EQワークスタイル
性格特性(PI)で分かること
- 性格特性・・・Big5(基本的性格特性)、Business Big5(ビジネス的性格特性)
- 仕事への動機・・・達成動機・安全動機・権力動機・親和動機
EQとPIについての詳しい解説は、こちらでご覧いただけます
EQPI検査はどんな時に利用すべきなのか?
ところで、EQPI検査はどんな時に利用すべきなんでしょうか? ここまでで、検査によって分かることはご理解いただけたと思いますので、ここからは検査の利用方法についてご説明していこうと思います。
EQPI検査を個人で受検する場合
EQPI検査を個人で受検する場合は、就職や転職のときがタイミング的によいでしょう。というのも、自分自身の人付き合いの仕方を改善することができますし、自身に適した職種を見つけるようなこともできるからです。
自分の特徴がよく分かりますので、面接の質疑応答で性格について問われた際に応えやすくなりますし、履歴書のアピールポイントも書きやすくなるでしょう。EQPI検査を受ければ、少なくとも「分かりません」という回答にはならないはずです。
自分の思い込みや感覚ではなく、第三者による客観的な数値として出てきますので、信ぴょう性が高く論理的な説明ができるのではないでしょうか。
EQPI検査を会社の従業員などに受けさせる場合
EQPI検査を従業員に受けさせると、人事で活用できます。例えば、リーダー向きとか従属するのが得意など分かりますし、営業向きとか研究者向きといったことも分かります。さらに、転勤への向き不向きも分かります。
性格的な相性も見えますので、人間関係が円滑な職場の構築にも役立ちます。つまり、従業員にとっては、ストレスが少なくパフォーマンスが発揮しやすい職場が作れるといえます。
参考:EQPI検査の申し込み方法は?
EQPI検査は、正規販売店で申し込みます。ざっくりと、流れは以下の通りです。
- 氏名(カタカナ)とメールアドレスを販売店に伝えます。
- 料金を支払います(当社の場合 ⇒ 税込み 11,000円)。
- 受検可能のメールを受け取ってから、1週間以内に受検します。
- その後、数日後に結果が送られてきます。
当社でもお申込みいただけますよ。(合同会社ケイ・フリーは、EQPI正規販売店です)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
EQPI検査についてご紹介しましたが、ご理解いただけましたでしょうか。守秘義務の関係で内容そのものをお教えできませんが、画面上で質問に答える方式であることはお分かりいただけたと思います。パソコンやスマホで受検できますので、手軽ですよね。
決して構えて受けるものではありませんし、ましてや対策するものでもありません。自分の心の状態や性格を知ることが最大の目的ですので、偽ってしまっては全く意味がないんです。人には向き不向き、得手不得手がありますので、それを知る検査なんですね。
検査は100を超える質問に答え続けるので、少々面倒に感じるかもしれませんが、現在の自分自身を知ることができます。性格や心の特徴を知ることができれば、自分なりの世の中の生き抜き方が分かるでしょう。ぜひその点に注目いただければ幸いです。
以上、EQPI検査とはどのようなものであるのか、ご説明しました。