EQPIテストで何が分かるのか内容を完全解説します。EQPIテストについて手っ取り早く知りたい方は是非ご覧ください。これで分からなければ「お手上げ」というくらいに、分かりやすく説明しています!
EQPIテストで分かる、5つのポイントとは?
「EQPIテストを受検すると何が分かるのか、手っ取り早く知りたい!」と感じた方が、こちらをご覧になられていると思います。そのようなご要望にお応えして、パーフェクトガイドとしてまとめました。
このページでは、EQPIテストを受検すると受け取れる結果シートを基にして何が分かるのか説明します。というのも、その方が具体的で分かりやすいと感じたからです。
結果シートには、全体で大きく5つ(細かく8つ)のポイントが示されています。

※イメージ画像です(実際のテスト結果とは一部異なります)
- ~EQマネジメント力
- 性格特性(Big 5)
- 仕事への動機
- EQコミュニケーションスタイル
- EQワークスタイル
見方としては、まずページを左半分と右半分で別々に見ます。さらに、右半分は上下2分割で見ます(図中の上で分割)。これでザックリと3エリアになりますので、多少わかりやすくなるのではないかと思います。
※ 3エリアに分けたイメージです
では、これらデータからどのような情報が得られるんでしょうか? それぞれについて詳しくお話していきましょう。
EQPIテスト、超・重要5つのポイントをご紹介!
それでは、EQPIテストに関して超・重要なポイントをご紹介します。ポイントは全部で5つにわたりますが、テストで分かることや受けるべきタイミングなどについてもご紹介していますので、ぜひ最後までしっかりと目を通してください。
EQマネジメント力
EQPI結果シートの左半分が、EQマネジメント力(いーきゅーまねじめんとりょく)となっています。EQマネジメント力とは、このテストにおけるメインの部分で、人間の感情能力についてその発揮度合いが数値化されています。
EQでは、感情能力を「自分理解・他者理解・自分活用・関係構築」の4構成で考えます。簡単に言うと以下のようなイメージです(結果シートの部分)。
- 自分理解・・・自分の気持ちを感じているか?
- 他者理解・・・他者の気持ちが分かっているか?
- 自分活用・・・自分の気持ちを作ったり利用したりできているか?
- 関係構築・・・他者の気持ちを動かしたり働きかけたりしているか?
これらEQはさらに3つずつ計12に細分化されて(「12発揮行動」といいます)、それぞれの発揮状態が分かります(結果シートとの部分)。
※EQマネジメント力の12発揮行動などは、こちらで詳しく説明しています。
性格特性(Big 5)
EQPI結果シートの右上半分が、性格特性(Big 5)となっています。これは、Big 5という理論が元になっていて、「人間の性格は5つの特性因子の組み合わせで構成される」という考え方です。なお、このテストでは性格特性をさらに2種類に分けています。
- 基本的性格特性・・・・・Big 5(びっぐふぁいぶ)
- ビジネス的性格特性・・・Business Big 5(びじねすびっぐふぁいぶ)
元々、EQPIは人材育成向けに開発されていますので、性格特性を基本的な部分()とビジネス的な部分()に分けて表しています。いわゆる世間一般でいう性格というよりは、仕事における向き不向きを判断する基準とお考え下さい。
これら特性因子はそれぞれ3つずつの構成概念に細分化されますので、合計10因子・30概念になります。
※性格特性(Big 5)については、こちらで詳しく説明しています。
仕事への動機
EQPI結果シートの右下半分にあるが、仕事への動機となっています。仕事への動機とは、いわゆるモチベーションのことで、どのような仕事であれば「やる気」が出るのかを示していると考えれば分かりやすいでしょう。
仕事への動機は、以下の4つに分かれます。
- 達成動機・・・挑戦的な仕事でやる気が出る
- 権力動機・・・自分が指示を出す立場でやる気が出る
- 親和動機・・・競争の少ない仕事でやる気が出る
- 安全動機・・・安心・安全な仕事でやる気が出る
人間は、これらの動機にマッチした仕事に就くとやる気が出ますので、できるだけ動機に一致した仕事の割り当てが重要だといえます。ちなみに、仕事への動機はEQの発揮度合いから導き出されます。
※仕事への動機については、こちらで詳しく説明しています。
EQコミュニケーションスタイル
EQPI結果シートの右下半分にあるが、EQコミュニケーションスタイルとなっています。これは、他者とのコミュニケーションの図り方で、会話においてどのように心を扱っているかが分かる指標だといえるでしょう。
EQコミュニケーションスタイルは、以下の4つに分けられます。
- 達人型・・・・・・・自分の気持ちを表現しつつ、相手の気持ちも理解する
- 聞き役型・・・・・・相手の気持ちを理解するのが中心
- ひとりぼっち型・・・あまり会話をしない
- お喋り型・・・・・・自分の気持ちを表現するのが中心
これらのスタイルが分かると、コミュニケーションの相性が分かるといえます。例えば、チームを作る場合などの人選に活用できるでしょう。ちなみに、EQコミュニケーションスタイルはEQの発揮度合いから導き出されます。
※EQコミュニケーションスタイルについては、こちらで詳しく説明しています。
EQワークスタイル
EQPI結果シートの右下半分にあるが、EQワークスタイルとなっています。これは仕事に対してどのような気持ちを持って取り組んでいるのかが分かる指標だといえるでしょう。
EQワークスタイルは、以下の4つに分けられます。
- 張り切り型(はりきりがた)
- こだわり型(こだわりがた)
- 指示待ち型(しじまちがた)
- 応援型(おうえんがた)
これらのスタイルが分かると、仕事における役割が分かるといえるといえます。指示を出す側なのか受ける側なのかなど、適切な役割を振り分けることでミスマッチを防げます。なお、EQワークスタイルはEQの発揮度合いから導き出されます。
※EQワークスタイルについては、こちらで詳しく説明しています。
EQPIテストで分かることのまとめ
EQPIテストを受検すると分かることをまとめました。なお、テストのみの場合と分析も受けた場合では分かることが異なりますので、別々に分けて説明しています。
EQPI結果シートだけで分かること
EQPIテストを受検して、結果シートを受け取ることで分かることは以下の通りです。
- EQマネジメント力 4構成
- EQマネジメント力 12発揮行動
- 性格特性 Big 5
- 性格特性 Business Big 5
- 仕事への動機
- EQコミュニケーションスタイル
- EQワークスタイル
EQPI結果シートの分析で分かること
オプションサービスである『分析』まで行うと、テスト結果に加えて以下の内容も合わせて分かります。
☆EQに関係したこと
- 行動の軸(自分が中心 or 相手が中心)
- 感じるより考える or 考えるより感じる
- 話の聞き方(気持ちに注目 or 内容に注目)
- 相手に引っ張られる or お節介
- 不安を他事で紛らわすか否か
- メンタル不調になりやすいか否か
☆性格に関係したこと
- 性格的に向く仕事
- ネガティブな気持ちを、出さない or 顔や態度に出やすい
- (性格的に)権力動機が高い or 親和動機が高い
- 飽きやすいが柔軟 or 固執するが粘り強い
- やる気が出る目標(小さな目標 or 大きな目標)
- 物事の受け止め方(ネガティブ or ポジティブ)
- 環境変化への適応(変化への適応が得意 or 変化に影響されない)
- 何をしてどのような報酬を受けたいか
どんな時にEQPIテストを受検すべきか?
EQPIテストは、以下のような方に受検いただくと最適です。
☆個人の場合
- 就職活動(転職)を始める方や活動中の方
- 履歴書やジョブカードに書ける強みが知りたい方
- 自己啓発の一環として自分(感情能力や性格)を知りたい方
- 人間関係がうまく構築できずお悩みの方 など
☆企業や団体の場合
- 人材の選抜について第三者的基準がほしい方
- 所属部署の雰囲気を明るくしたい方
- 主体性の高い人を見つけたい方
- 部課長など管理職の人間力を高めたい方
特に企業においては管理職に対してEQPIテストを実施する場合が多く、部下に対する接し方を改善することで、後継が育ちやすくしたり離職防止効果を狙ったりしているようです。
まとめ
ここまでEQPIテストについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
EQPIテストの受検で分かる項目は、大きく5つありました。EQマネジメント力、性格特性、仕事への動機、EQコミュニケーションスタイル、EQワークスタイルの5つでしたが、詳しく解説しましたので、ご理解いただけたのではないかと思います。
大事なことは、これらテストで得られた結果をいかに活用するかです。対人能力を高めて部下との接し方を改善するとか、よりミスマッチの少ない仕事に配属するといった具体的な対応が取れるかどうかが重要だといえます。
受検しっぱなしではなく、EQPIテストの結果シートを基にしてミスマッチを改善し、仕事がしやすい環境づくりを行っていただければ何よりです。
以上、EQPIテストで何が分かるのか、その内容を完全解説しました。