EQPIを生かした職場作りとは?

EQPIを生かした職場作りとは?

EQPIを生かした職場作りについて説明します。読者対象は、従業員がパフォーマンスを最大限に発揮できる職場環境を作りたい方です。EQPIを利用した配属の仕方について、詳しくご紹介しています。

なぜ職場づくりにEQPIが重要なのか?

「従業員がパフォーマンスを発揮できる職場を作りたい」とお考えの方は多いと思います。そのために最も重要なのは、適材適所の配属決めではないでしょうか。しかし、だれにどのような適性があるのかを見極めるのは、非常に難しいと思います。

多くの場合に、過去の経験や勘に頼った配属をしているのではないでしょうか。すると、一番起こってはならないミスマッチが発生しやすくなります。配属のミスマッチは、パフォーマンスを発揮できないばかりか、ストレスを増大しかねません。

そこで活用していただきたいのが、EQPIです。これは、人間の基本的な性格と、感情のコントロール能力が明らかになる検査ですので、個々に適した職種が把握できます。では、どのようなことが分かるのかを、配属に照らし合わせてご紹介していきましょう。

EQPIを生かした職場作り、性格に合わせた配属!

それでは、EQPIを生かした職場作りについて、性格に合わせた配属をご紹介します。ポイントは7つありますので、最後までしっかりと目を通してください。

性格特性(PI)で適材適所の配属をする

EQPI検査では、被検者の性格特性(PI)が分かります。特に、ビジネス的な特性が見えますので、どのような職種が向くのかがかなりハッキリします。いろいろな特性が具体的に分かるのですが、ここでは興味深い6つのポイントに絞ってご紹介します。

営業向きの人が分かる

営業向きの人が分かります。具体的には、他人への気遣いができるかどうかや、人に会ったり訪問して回ったりすることが得意な人(苦にならない人)ということです。これとは全く逆で一つ所にじっとしていることが得意な人もいます。

したがって、営業に向く性格特性の人を見抜くことで、配属のミスマッチを大幅に減らせるのです。特に営業のようなコミュニケーションが中心の職種は、非常に大きなストレスを抱えかねません。そうなってしまうと、心身ともにダメージを受けてしまいます。

従業員の体調を崩したり、離職に追い込んだりしないためにも、EQPI検査でしっかりと適性を見抜いてほしいと思います。

営業に向かない人であると分かれば、デスクワークが中心の仕事など、別の適性が見えますよね。

仕事への動機が分かる

仕事への動機、つまりどんな環境に置かれるとやる気が出るのかが分かります。人によってやる気が出るものは違いますので、どんな環境や状況であればモチベーションを維持できるのかが分かるということです。具体的には、以下の4つがあります。

  • 達成動機・・・自分の責任で目標達成することに、やる気が起きる
  • 安全動機・・・失敗・挫折・困難が避けられる状況で、やる気が起きる
  • 権力動機・・・権力を行使できる状況で、やる気が起きる(競争を好む)
  • 親和動機・・・周囲と良い関係を築ける環境で、やる気が起きる(競争を好まない)

上記のように、どのような環境でやる気が起きるのかが分かりますので、従業員の配属を決めるうえで非常に参考になると思います。

やる気の出る目標の立て方が分かる

あなたは、大きな目標の方がやる気が出ますか? それとも小さい目標をいくつもクリアする方がやる気が出ますか? 実は、人間は目標の大小によってやる気の出方が違うのですが、その性格特性が、EQPI検査によって分かります。

要するに、大きい目標でやる気が出る傾向の人と、小さい目標でやる気が出る傾向の人の2通りの性格に分けられるのです。これをうまく活用すれば配属決めの参考になるだけでなく、やる気を出させる接し方も分かります。

例えば、「100を目指しましょう!」というと頑張れる人がいれば、「10を10回目指しましょう!」というと頑張れる人もいるわけです。結果はどちらも100ですが、目標の立て方が変わるわけですね。これが、やる気の出る目標の立て方なのです。

環境の変化に柔軟な人が分かる

環境の変化に柔軟かどうかが分かります。人の入れ替えが多い部署や異動など、環境が変化したときに対応できる人と対応できない人がいます。変化に対応できる人は、「郷に入っては郷に従う」タイプであるといえます。

一方で、環境の変化に対応できない人は「わが道を行く」タイプであるといえます。良い意味でマイペースなので、常に安定してパフォーマンスを発揮できるとも解釈できるでしょう。別の言い方をすれば、場の色に染まる人と染まらない人とも考えられます。

これを応用すると、出張や転勤に向く人かどうかが分かります。環境適応が得意な人は、様々な場所に移動することが苦にならないといえます。一方で、苦手な人は定型的な業務をこなすのが得意と言えるでしょう。

変革や創造が得意な人が分かる

今の時代は、新製品や新企画を発案することが求められると思います。他社と同じものを売っていたのでは売り上げが伸びないですから、差別化したいわけです。そのようなときは、変革をもたらしたり、新しいものを創造するのが得意な人物を登用すべきでしょう。

実際に、変革や創造が得意な性格の人がいます。そのようなことが得意な人に新しいものを発案してもらう方が、明らかに適材適所ではないでしょうか。新しいことを生み出すのが苦手な人に担当させたのでは、何も出ないばかりかストレスを与えるだけでしょう。

一方で、このような創造的なことが苦手な人は、伝統を重んじることやルールに従うことが得意な場合が多いです。そのような方は、製品の検査のようにルールに則っていることが重要である職種で、力を発揮できると考えられます。

ストレスに強い人が分かる

現代はストレス社会ですので、ストレス耐性について知っておくことはとても重要です。やはり性格においても、ストレスに適応できる人とあまり適応できない人がいます。例えば、お客様からのクレーム対応はストレスに強くないと大変でしょう。

電話で罵倒されても割と平気でいられる人が、やはり適任ではないでしょうか。一方で、ストレスに弱い人は感受性が高いですので、事の重大さを認識できます。ですので、クレームの内容を冷静に分析して、お客様の気持ちに寄り添うことができるでしょう。

つまり、ストレスに強い人が表に立ってクレームを聴き、ストレスに弱い人がクレームの内容から問題点をフィードバックするといった体制が取れます。このようなやり方で、うまく適材適所を実現するわけです。

EQマネジメント力で対人関係を補う

6つの性格特性についてお話ししましたが、営業担当やクレーム対応のように人と直接対話する職種もあります。このような職種に向いている性格特性の従業員がいればよいのですが、そうではない場合も少なくないでしょう。

そんな時に効力を発揮するのがEQなのです。EQマネジメント力を鍛えれば対人能力が高まりますので、性格特性的に不向きな人であっても、ある程度対応できるようになります。EQを鍛えることで、向かないところや足りない部分を補うという発想なんですね。

このように、性格特性(PI)をカバーする目的でEQマネジメント力を高めるのが、EQPIの基本と言えるのです。

EQにも限界はありますので、本来は性格的に向く人を採用すべきでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

EQPIを生かした職場作りということで、性格特性6つとそれを補うEQマネジメント力の合わせて7つについてお話ししてきました。人間には様々な性格があり、その性格ごとに仕事への向き不向きがあるということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

重要なことは、従業員の性格に合わせた配属決めです。これができないとミスマッチを引き起こしてしまいます。ミスマッチを避けるためには、EQPIによって性格特性を把握することが最も近道となるでしょう。

勘や経験に頼るのではなく、EQPIのような第三者の判断を活用することが、適材適所の配属を行うために必要であることを忘れないでください。

以上、EQPIを生かした職場作りについてご紹介しました。

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