EQトレーニングの効果について説明します。読者対象は、EQトレーニングの内容とその効果を知りたい方です。トレーニングによって得られる効果だけでなく、内容や方法を性格に合わせることが重要であることをご紹介しています。
EQトレーニングの効果を知る意味とは?
「EQトレーニングの効果を知りたい」と思われたために、あなたはこのページをご覧になられていることでしょう。EQのトレーニング方法を知りたい方は多いと思いますが、最も気になることは、EQが本当に高くなるのかという点ではないでしょうか。
検査を受けて、やるべきトレーニングをやって、その結果特に何も変わらないというのではやる気が起きないと思います。もちろん、正しいトレーニングを続けることができれば、確実に心が変化します。大事なことは、コツコツと続けることなんですね。
そこで、EQトレーニングの効果について、実際のところどうなのかご紹介しましょう。
EQトレーニングの効果、ポイントは7つある!
それでは、EQトレーニングの効果について説明します。7つのポイントに分けて説明していますので、最後までしっかりと目を通してください。
どんなトレーニングをするのか?
EQは心の知能指数と呼ばれていますから、「心をトレーニングする」と言われてもピンとこない方が大半ではないでしょうか。では、具体的に何をするのかというと、行動を変えることで心を変化させます。つまり、意識して行動を変えるということなんですね。
すると、「そんなことで変わるんですか?」と疑問が湧くと思いますが、実際に人間の心と動作は密接に関係しています。例えば、人は嬉しいと飛び上がったり拍手したりしますが、その逆で飛び上がったり拍手したりすると、嬉しくなるものなんです。
これを応用して、例えば「挨拶をする」「深呼吸する」「観察する」といった行動を心がけることで、気持ちを変えたり作ったりします。EQPI検査を受けるとEQが分かりますので、その結果を基にして、伸ばしたい心の要素に応じて実施するトレーニングを決めます。
例えば、腕の筋肉をつけたいときには、腕立て伏せやダンベル運動をやりますよね。心も要素に応じて伸ばすためのトレーニングが決まっているんです。
どれくらいの期間で変化するのか?
EQトレーニングを開始してどれくらいで心に変化が現れるかというと、おおよそ3か月ぐらいだと思われます。早い人であれば1か月で変わるかもしれませんし、遅い人だと半年ぐらいかかるかもしれませんが、大体3か月を目安にすればよいでしょう。
実際に変化したかどうかは、EQ検査を再度受ければ一目瞭然です。どこがどのように変化したかは、検査結果に数値として明確に現れます。ですので、トレーニングによって心を変えたい場合は、EQ検査を2回受けるのが確実だといえます。
ただし、短期間で変化させるには条件があって、「決められたトレーニングを決められた分量だけ継続できる」ことが必要です(筋力トレーニングは、継続してやらないと筋肉がつきませんよね。それと同じように考えてよいと思います)。
いずれにしても、EQトレーニングは『継続』という条件がクリアできれば、3か月を目安に成果が表れると考えてよいと思います。
トレーニングは大変なのか?
「トレーニングは大変なんですか?」と聞かれれば、「大変です」ともいえるし「大したことありませんよ」ともいえます。これは、どのようなトレーニングを行うかで大変だと思う度合いが変わりますし、人によっても感じ方が違うからです。
一例を挙げると、トレーニングの中に「自分から挨拶する」というものがあります。これはあるEQ要素を伸ばすために行うトレーニング方法ですが、「それくらいだったら簡単なことだ」と思う方もいれば、「自分から挨拶するのは嫌だなあ」と思う方もいます。
実は、この感じ方の違いには各々の『性格』が関係しています。人と積極的に接するのが得意な方と苦手な方がいますので、得意な方は何とも思わないけれど、苦手な方は嫌な思いをするわけです。ここに、トレーニングが大変と感じるか否かの差があります。
EQトレーニングが続かない時は?
EQトレーニングがどうしても続かない方がいらっしゃいます。トレーニングそのものはそんなに大変ではないけれど、毎日決まったことができないというものです。実は、これも性格が関係しています。毎日コツコツと続けることが苦手な性格の方がいらっしゃるんですね。
そのような場合は、いくつかの対処方法を活用します。例えば、以下のような対処です。
- トレーニング方法をより続けやすいものに代える
- 職場の方に声掛けなどの協力をしてもらう
- EQPIアナリストが進捗を見守る
このような性格に基づいたEQトレーニングを行えるのは、性格まで診断できるEQPI検査ならではの特徴です。EQ検査に性格診断を組み込んだEQPIの原点は、トレーニングが続かない人がいる理由が、性格の影響であることに気付いたからなのだそうですよ。
したがって、単に簡単なトレーニングということではなく、被検者の性格に合った続けやすいやり方を考えるということも大切なんですね。
※EQPIは株式会社EQの登録商標です
本当にEQが変化するのか?
「本当にEQが変化するんですか?」と疑問を持たれている方は、少なくないと思います。これはEQ理論のところでも説明していますが、行動を続けるとその行動に見合った心に変化するのは間違いありません。
もちろん、トレーニングを開始した直後は「こんなので変化するのかなぁ」と疑惑の念を抱きながら過ごすことになると思います。ですが、決められたトレーニングを決められた期間だけ続けると、それが自然と身について心も変化するんです。
例えば、毎日机の整理整頓をするように義務化を図ると、気が付いた時にはきれい好きになっているということがあります。毎日の行動が心を変えた良い例ではないでしょうか。
具体的にどんな変化が起こるのか?
EQの向上によって、具体的にどんな変化が起こるのかというと、はっきりと分かるぐらいの変化が起こります。例えば、今まで黙っていた人が挨拶できるようになりますし、怒りっぽい人が冷静に判断できるようになったりもします。
おそらく本人が一番わかると思いますが、同じように回りの人たちもその変化に気づくのではないでしょうか。「あれ? 今までと雰囲気が違うな」といった感じで、具体的に何ができているということが言えなくても、感覚的に違いに気づくことでしょう。
もちろん、本人が向上を希望した心の要素のみをトレーニングしますので、その部分が大きく変わります。ただし、ある要素が大きく変われば、それにつられて他の要素も変化する場合がほとんどです。なぜなら、行動はある程度連動するからです。
例えば、「最近どう?」と切り出しておきながら、そのあと無言が続くというのは、あまり考えにくいことですよね。なので、その後の会話が成立するようになり、声掛けという行動ができるようになることで他の要素も高まるというからくりなのです。
EQの向上が職場に与える影響は?
EQが向上すると、職場にも様々な影響が出てきます。EQの向上は、対人能力を高めることになりますから、職場におけるチーム内の人間関係が良くなります。例えば、今まで誰もがお互いに無関心だったものが、コミュニケーションを図るようになります。
これは、単に声掛けをするようになるだけではありません。誰かが困っているとか、助けを求めているということに気付けるようになるのです。仲間の心の変化に気付けるようになり、それに対して具体的な行動に移せるようになるわけですね。
このような変化が職場に起これば全体的な雰囲気が良くなりますので、明らかにチームワークが向上するでしょう。家族のような関係になる必要はありませんが、少なくとも人間関係が良好でないと仕事の効率が悪くなってしまいます。
このように、EQが向上することでチームワークが良くなり、お互い助け合って仕事ができるようになるので、雰囲気が良く仕事がやりやすい職場になるでしょう。
まとめ
ここまでEQトレーニングの効果について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
EQはトレーニングによって高められますが、心をトレーニングと言われてもピンとこない方が多いと思います。今回、その点について詳しく説明したつもりですので、ご理解いただけたのではないでしょうか。
大事なことは、「適切なトレーニングを行うこと」「トレーニングを続けること」「必ず成果が出ると信じること」ではないでしょうか。そのためには、性格に合ったトレーニングを選択して実施することが必要になるといえるでしょう。
EQを高めることの目的は、個人に社会を生き抜く力をつけることですが、EQが高い人が集まれば仕事のやりやすい環境を作れます。その点をうまく活用し、より良い職場環境を構築していただけれ何よりです。
以上、EQトレーニングの効果について説明しました。