EQコミュニケーションスタイルについて説明します。読者対象は、EQコミュニケーションスタイルについて詳しく知りたい方です。各タイプについて説明しただけでなく、活かし方についても分かりやすく解説しています。
EQコミュニケーションスタイルの4タイプとは?
EQコミュニケーションスタイルは、EQPIテストを受検すると結果シートに記載されます。これは他者とのコミュニケーションの図り方を示していて、会話の際にどのような気持ちの扱い方をするのかが分かる指標だといえるでしょう。
具体的には、以下の4タイプ(型)に分けられます。
- 達人型(たつじんがた)
- 聞き役型(ききやくがた)
- ひとりぼっち型(ひとりぼっちがた)
- お喋り型(おしゃべりがた)
テストを受検した方は、これらのコミュニケーションスタイルの中からどれか一つに該当しますので、「私のスタイルは○○型なんだな」というように分かります。

※上記は結果シートより抜粋した実例です
そこで、EQコミュニケーションスタイルについて詳しくご紹介していきましょう。
EQコミュニケーションスタイル、ポイントは5ある!
それでは、EQコミュニケーションスタイルについて詳しく説明します。ポイントは全部で5つありますので、しっかりと目を通してください。
達人型とは?
EQコミュニケーションスタイル達人型の特性は「自分の気持ちを積極的に表現したり、周囲の状況を把握したりしながら、相手の気持ちを理解しようとします。発揮しすぎると、疲れてしまう場合があります。」と定義されています。
つまり、達人型とは「自分の気持ちと相手の気持ち両方に気を使う人」であるといえます。会話においては最も理想的なスタイルであるといえますが、自分と相手の両方に気を回していますので、どうしても疲れやすくなってしまう傾向があります。
聞き役型とは?
EQコミュニケーションスタイル聞き役型の特性は「周囲の状況を把握しながら、相手の気持ちを理解しようとします。自分の気持ちを表現することは少ないので、周囲から何を考えているのか分からないと思われる場合があります。」と定義されています。
つまり、聞き役型とは「相手の気持ちに気を使う人」であるといえます。自分はあまり話さず相手に話をさせるスタイルですので、カウンセラーや面接官のように相手に気持ちを話させるような役割が向いていると考えられます。
ひとりぼっち型とは?
EQコミュニケーションスタイルひとりぼっち型の特性は「相手に働きかけたり、相手の話に耳を傾けかけたりする行動は少ないといえます。周囲からおとなしくて無口な人に見られる場合があります。」と定義されています。
つまり、ひとりぼっち型とは「コミュニケーションをあまり図らない人」であるといえます。研究職のように一人で黙々と仕事をするような役割や立場に向くと思われます。無理して会話をすると、かえってストレスになるかもしれません。
お喋り型とは?
EQコミュニケーションスタイルお喋り型の特性は「積極的に自分の考えや気持ちを表現しています。相手の話に耳を傾けることが少ないので、一方的だと思われる場合があります。」と定義されています。
つまり、お喋り型とは「自分の気持ちに気を使う人」であるといえます。セミナー講師のように大衆に対して一方的に話すような役割や立場に向くと思われます。1対1で相手の気持ちを感じながらの会話は、苦手意識があるのではないでしょうか。
これらのスタイルをどのように活用するのか?
EQコミュニケーションスタイルが分かると、コミュニケーションの図り方が分かります。例えば「○○さんは聞き役型だから、私がたくさん話そう」とか「□□さんはお喋り型で、△△さんもお喋り型だから相性が悪そう」というような使い方ができます。
つまり、相手のコミュニケーションスタイルが分かっていれば、会話をスムーズかつストレスの少ないものにする方法が分かるわけです。職場によってはコミュニケーションの量が違うでしょうから、仕事の向き・不向きの判断材料にも使えます。
なお、直接的にEQコミュニケーションスタイルを変えることはできません。なぜなら、EQの高さに応じて結果論的に出てくる指標だからです。もし、ひとりぼっち型の人が達人型になるとしたら、EQを全体的に高めるトレーニングが必要になるでしょう。
まとめ
ここまで、EQコミュニケーションスタイルについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
EQコミュニケーションスタイルということでしたが、意思疎通の図り方を示した指標でした。具体的には「達人型・聞き役型・ひとりぼっち型・お喋り型」の4通りあり、自分の気持ちと相手の気持ちを会話の際にどのように扱うかが分かります。
これらのスタイルは、どれが良くてどれがダメということはありません。それぞれ職場環境に適した型があることに気づいてください。すべての仕事が闊達な意見交換をするわけではありませんし、逆に黙って仕事をするわけでもないですから。
EQコミュニケーションスタイルを知って、ストレスのない会話や意思疎通ができるようにうまく活用していただければ幸いです。
以上、EQコミュニケーションスタイルについて説明しました。